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健康および疾患のある状態での神経血管再構築における反管腔側の内皮膜
The Abluminal Endothelial Membrane in Neurovascular Remodeling in Health and Disease
Sci. Signal., 7 August 2012
Vol. 5, Issue 236, p. re4
[DOI: 10.1126/scisignal.2002886]
Dirk M. Hermann* and Ayman ElAli*
Department of Neurology, University Hospital Essen, Hufelandstrasse 55, D-45122 Essen, Germany.
* Corresponding author. E-mail: dirk.hermann@uk-essen.de (D.M.H.); ayman.el-ali@crchuq.ulaval.ca (A.EA.)
要約:脳傷害後、神経血管ユニットの細胞間相互作用が崩壊した結果として、血液脳関門(BBB)の統合性が損なわれ、特徴的な内皮の管腔側から反管腔側の構造が失われることがある。BBBおよび血管新生が回復する過程では、内皮細胞が絶え間なく作り変えられ、管腔側膜および反管腔側膜がシグナル伝達部位として働く。今回われわれは、内皮細胞と血管周囲細胞の間で迅速に開始され、特定の脳疾患において、あるいは傷害に応答して生じる双方向性のシグナル伝達過程に焦点を当てる。これらの過程の目的は、(1)内皮細胞の極性を再出現させること、(2)細胞外マトリックス相互作用を再構築すること、(3)周皮細胞およびアストロサイトエンドフィートと内皮細胞を再編成すること、(4)良好に組織化され安定したBBBを復旧することである。この反管腔側膜は、脳の脈管構造がストレッサーにどのように応答するかを例証するものであり、脳疾患の治療的介入の有望な標的であるかもしれない。
D. M. Hermann, A. ElAli, The Abluminal Endothelial Membrane in Neurovascular Remodeling in Health and Disease. Sci. Signal. 5, re4 (2012).