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血管緊張の多用途調節因子としてのTMEM16Aアニオンチャネル

The TMEM16A anion channel as a versatile regulator of vascular tone

Focus

SCIENCE SIGNALING
14 Nov 2023 Vol 16, Issue 811
[DOI: 10.1126/scisignal.adk5661]

Paolo Tammaro*

Department of Pharmacology, University of Oxford, Mansfield Road, Oxford OX1 3QT, UK.

* Corresponding author. Email: paolo.tammaro@pharm.ox.ac.uk

要約

TMEM16Aチャネルは、いくつかの内在性の収縮性のアゴニスト(刺激物質)によって活性化されることによって、動脈平滑筋と収縮性周皮細胞の主要な脱分極機構となる。本誌今週号においてMata-Daboinらは、血管内皮細胞におけるTMEM16Aがこれまで同定されていなかった役割としてアセチルコリンを介して血管を弛緩させることを示している。まとめると、TMEM16Aは血管作動性刺激のトランスデューサーとして血管緊張の微細な調節を可能にする。

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