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RHOAドライバーは胃がんで別ルートを選ぶ

RHOA drivers take alternate routes in gastric cancer

Focus

SCIENCE SIGNALING
19 Dec 2023 Vol 16, Issue 816
[DOI: 10.1126/scisignal.adk9171]

Dorothy Benton and Jonathan Chernoff*

Fox Chase Cancer Center, 333 Cottman Ave, Philadelphia, PA 19111, USA.

* Corresponding author. Email: j_chernoff@fccc.edu

要約

発がん性の低分子量グアノシントリホスファターゼ(GTPase)は、内因性の生化学的機能に影響する限られた活性化変異セットによって特徴づけられることが多いが、胃がんにおいて高頻度で変異がみられるRHOAは、その取扱説明書を読んでいないようだ。以前、胃がんにおいてRHOAのY42C変異を特徴づけしたSchaeferらは、本誌今週号において、それよりわずかに頻度の低いL57V変異の特徴づけに取り組み、RHOAの個々の変異が多様で予測不可能なシグナル伝達結果をもたらしうることを明らかにした。

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RHOAL57VはIGF1R-PAK1-YAP1シグナル伝達を介してびまん性胃がんの発生を駆動する

非標準IRAK4-IRAK1経路はTLR/IL-1Rシグナル伝達とは独立してDNA損傷誘発性アポトーシスに対抗する

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