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核の解放:血小板の離れ技

Nuclear Emancipation: A Platelet Tour de Force

Perspectives

Sci. Signal., 19 October 2010
Vol. 3, Issue 144, p. pe37
[DOI: 10.1126/scisignal.3144pe37]

Sherry L. Spinelli1, Sanjay B. Maggirwar2, Neil Blumberg1, and Richard P. Phipps1,2,3*

1 Department of Pathology and Laboratory Medicine, University of Rochester School of Medicine and Dentistry, Rochester, NY 14642, USA.
2 Department of Microbiology and Immunology, University of Rochester School of Medicine and Dentistry, Rochester, NY 14642, USA.
3 Department of Environmental Medicine, University of Rochester School of Medicine and Dentistry, Rochester, NY 14642, USA.

* Corresponding author: Department of Environmental Medicine, Box 850, University of Rochester School of Medicine and Dentistry, 601 Elmwood Avenue, Rochester, NY 14642, USA. Telephone, 585-275-8326585-275-8326; fax, 585-276-0239; e-mail, richard_phipps@urmc.rochester.edu

 

要約:哺乳類の血小板は、倍数体巨核球によって産生される無核細胞である。血小板は、止血(損傷に反応する血液 凝固)において中心的な役割を果たすだけでなく、炎症、免疫、腫瘍の進行、および血栓症においても重要な役割をもつ。血小板には、恒常性の複雑な仕組みが 発見されており、その中には、血小板機能を調節する転写後機構および翻訳機構などがある。血小板には転写因子が含まれており、それらのタンパク質は、非ゲ ノム的な過程の調節において必須の役割を果たす。ある研究から、核因子κB転写因子ファミリーを介して起こる血小板の活性化を制限する、これまでは未知の 負のフィードバック経路の証拠が得られた。この経路は、血小板刺激に応答して、アデノシン3',5'-一リン酸非依存的なプロテインキナーゼA活性によっ て仲介される。哺乳類の血小板生物学における転写因子の役割に関するわれわれの理解はまだ初期段階であるが、血小板機能の理解および臨床使用への応用に非 常に役立つことが期待される。

S. L. Spinelli, S. B. Maggirwar, N. Blumberg, R. P. Phipps, Nuclear Emancipation: A Platelet Tour de Force. Sci. Signal. 3, pe37 (2010).

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