• ホーム
  • 哺乳類における遺伝子誘導発現:植物がメニューに加わる

哺乳類における遺伝子誘導発現:植物がメニューに加わる

Inducible Gene Expression in Mammals: Plants Add to the Menu

Perspectives

Sci. Signal., 15 March 2011
Vol. 4, Issue 164, p. pe13
[DOI: 10.1126/scisignal.2001875]

Sean R. Cutler*

Center for Plant Cell Biology, Department of Botany and Plant Sciences, Department of Chemistry, University of California Riverside, Riverside, CA 92507, USA.

* E-mail, sean.cutler@ucr.edu

要約哺乳類細胞において、安価で毒性のない誘導物質を用いて遺伝子誘導発現を達成するために、探索が続けられている。今回、植物ホルモンアブシジン酸が、誘起される近接効果により転写制御およびタンパク質機能の制御に用いることができる化合物のリストに加えられた。これらの進歩は、近接誘導系(proximity-induced systems)の新たな臨床応用を可能にするかもしれない。また、植物生物学における基礎研究の価値を浮き彫りにするものである。

S. R. Cutler, Inducible Gene Expression in Mammals: Plants Add to the Menu. Sci. Signal. 4, pe13 (2011).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2011年3月15日号

Editor's Choice

がん
治癒してがんになる

Research Article

LRP6はGαsの膜標的の調整を介してGタンパク質共役受容体によるcAMP産生を媒介する

Research Resources

誘導接近を制御するためのABA植物ストレス経路の遺伝子工学的改変

ヒト胚性幹細胞分化のプロテオームおよびリン酸化プロテオームのシステムワイドな時間特性解析

Perspectives

哺乳類における遺伝子誘導発現:植物がメニューに加わる

最新のPerspectives記事

2017年7月4日号

発見から25年強が過ぎたAKTに関する展望

2016年10月18日号

WNKキナーゼに固有の構造的特徴を活用して治療的阻害を達成する

2016年4月26日号

Ca2+透過性AMPA受容体、キナーゼPKAおよびホスファターゼPP2BはシナプスのLTPおよびLTDにおいてどのような結び付きがあるか

2016年4月5日号

IP3受容体:4つのIP3でチャネルを開く

2015年11月3日号

発がん性PI3Kαが乳房上皮細胞の多能性を促進する