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細菌由来の足場タンパク質が新たな高次複合体を集合させて真核細胞の諸過程を再構築する

Bacterial Scaffolds Assemble Novel Higher-Order Complexes to Reengineer Eukaryotic Cell Processes

Perspectives

Sci. Signal., 5 July 2011
Vol. 4, Issue 180, p. pe32
[DOI: 10.1126/scisignal.2002252]

Cammie F. Lesser1* and John M. Leong2

1 Department of Medicine (Microbiology and Molecular Genetics), Division of Infectious Diseases, Massachusetts General Hospital and Harvard Medical School, 65 Landsdowne Street, Cambridge, MA 02139, USA.
2 Department of Microbiology and Physiological Systems, University of Massachusetts Medical School, Worcester, MA 01655, USA.

* Corresponding author. Telephone, 617-768-8349; fax, 617-768-8738; e-mail, clesser@partners.org

 

要約:多くの病原性微生物は、特殊な分泌系を用いてエフェクターと呼ばれるタンパク質を宿主真核細胞内に直接的に注入する。これらのエフェクターは、真核生物の多様なシグナル伝達経路と細胞過程を直接の標的とするが、これは宿主細胞タンパク質の活性を擬態することによって行われることが多い。病原性大腸菌(Escherichia coli)とネズミチフス菌(Salmonella typhimurium)のエフェクターは、複数の真核細胞タンパク質を動員するだけでなく、それらの活性と局在を直接的に調節する分子足場として機能することもある。細菌は異なるシグナル伝達経路を集合させて局在化させることによって、宿主細胞の過程を再構築し、それまで真核細胞内ではみられなかった新たな過程を生じさせる。

C. F. Lesser, J. M. Leong, Bacterial Scaffolds Assemble Novel Higher-Order Complexes to Reengineer Eukaryotic Cell Processes. Sci. Signal. 4, pe32 (2011).

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