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サイトゾルのDNA依存性IRF3活性化に対するSTING末端の働き

The STING in the Tail for Cytosolic DNA–Dependent Activation of IRF3s

Perspectives

Sci. Signal., 6 March 2012
Vol. 5, Issue 214, p. pe9
[DOI: 10.1126/scisignal.2002919]

Andrew Bowie*

Immunology Research Centre, School of Biochemistry and Immunology, Trinity Biomedical Sciences Institute, Trinity College Dublin, Dublin 2, Ireland.

* Corresponding author. E-mail: agbowie@tcd.ie

要約:サイトゾルのパターン認識受容体(PRR)は、細菌やウイルスなどの病原体由来の細胞内核酸を感知して、有効な免疫応答にとって不可欠なI型インターフェロン(IFN)応答を誘導する。さらに、このようなPRR経路は、自己DNAによって異常に活性化されて自己免疫応答を引き起こすことがある。したがって、PRR誘導性のIFN生成の根底にあるシグナル伝達機構を理解することは、健康と疾患にとって重要である。これらの経路に関わる主要な転写因子はIFN調節因子3(IRF3)であり、これはTANK結合キナーゼ1(TBK1)によって活性化されることが多い。STING(インターフェロン遺伝子刺激因子)は、TBK1刺激を介してサイトゾルの核酸が仲介するIRF3活性化のマスター調節因子であるが、STING-TBK1-IRF3シグナル伝達軸がどのように働いているのかはこれまで不明であった。今回の研究は、サイトゾルの二本鎖DNAに応答したSTINGのC末端は、IRF3とTBK1を会合させる足場となり、これによってTBK-1依存性のIRF3リン酸化を引き起こすことを示している。つまり、STINGはTBK1がDNA感知経路においてIRF3を活性化するように指示している。

A. Bowie, The STING in the Tail for Cytosolic DNA–Dependent Activation of IRF3. Sci. Signal. 5, pe9 (2012).

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