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オートファジーにおけるアセチル化の新たな標的

New Targets for Acetylation in Autophagy

Perspectives

Sci. Signal., 3 July 2012
Vol. 5, Issue 231, p. pe29
[DOI: 10.1126/scisignal.2003187]

Ahmed Hamaï and Patrice Codogno*

INSERM U984, University Paris-Sud 11, 92296 Châtenay-Malabry, France

* Corresponding author. E-mail: patrice.codogno@u-psud.fr

要約:マクロオートファジーは、真核生物において長寿命の細胞質成分の分解を媒介する、進化的に保存された恒常性に関与する過程である。これによって、細胞は、炎症、低酸素、および栄養素または増殖因子の欠乏などのストレス下で生き残ることができる。少なくとも30種類のAtg(オートファジー関連)タンパク質ファミリーメンバーが、この分解過程を調整する。オートファジー過程を調節するシグナル伝達ネットワークはさらに複雑さであり、鍵となる成分は様々な翻訳後修飾を受ける。タンパク質のアセチル化が、マクロオートファジーを 厳密に調節する進化的に保存された機構であるという証拠が蓄積しつつある。

A. Hamaï, P. Codogno, New Targets for Acetylation in Autophagy. Sci. Signal. 5, pe29 (2012).

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