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白血球におけるPI3Kγの活性は肥満時の脂肪組織炎症および早期発症インスリン抵抗性を促進する

PI3Kγ activity in leukocytes promotes adipose tissue inflammation and early-onset insulin resistance during obesity

Research Article

Sci. Signal. 18 Jul 2017:
Vol. 10, Issue 488, eaaf2969
DOI: 10.1126/scisignal.aaf2969

Ludovic Breasson1,*,†, Barbara Becattini1,*,†, Claudia Sardi, Angela Molinaro, Fabio Zani1,‡, Romina Marone2, Fabrizio Botindari2, Mélanie Bousquenaud1, Curzio Ruegg1, Matthias P. Wymann2,§, and Giovanni Solinas1,†,§

1 Department of Medicine/Physiology, University of Fribourg, 1700 Fribourg, Switzerland.
2 Cancer and Immunobiology Laboratory, Department of Biomedicine, University of Basel, 4058 Basel, Switzerland.

§ Corresponding author. Email: giovanni.solinas@wlab.gu.se (G.S.); matthias.wymann@unibas.ch (M.P.W.)

* These authors contributed equally to this work.

† Present address: Wallenberg Laboratory, Department of Molecular and Clinical Medicine, University of Gothenburg, 41345 Gothenburg, Sweden.

‡ Present address: Cancer Research UK Beatson Institute, Switchback Road, Glasgow G61 1BD, UK.

要約
ホスホイノシチド3-キナーゼγ(PI3Kγ)は、急性炎症時の白血球動員に主要な役割を果たし、免疫抑制性遺伝子の発現を促進することにより古典的マクロファージ活性化を阻害することが提唱されている。PI3Kγは、食餌誘導性肥満およびインスリン抵抗性において重要な役割を果たす。われわれは、基となる分子機構を調べるため、高脂肪食誘導性炎症およびインスリン抵抗性におけるPI3Kγの作用が、その脂肪蓄積の制御における役割に大きく依存し、それが非造血細胞でのPI3Kγの活性に起因することを示した。しかしながら、白血球におけるPI3Kγの活性は、脂肪組織への効率的な好中球動員に必要であった。好中球の動員は、脂肪組織におけるマクロファージの炎症促進性遺伝子発現と相関し、肥満発症初期にインスリン抵抗性を引き起こした。われわれのデータは、PI3Kγが古典的マクロファージ活性化の一般的な抑制因子であるという概念に異を唱え、PI3Kγが非自律的機構によってマクロファージ遺伝子発現を制御し、その結果は状況依存的であることを示した。

Citation: L. Breasson, B. Becattini, C. Sardi, A. Molinaro, F. Zani, R. Marone, F. Botindari, M. Bousquenaud, C. Ruegg, M. P. Wymann, G. Solinas, PI3Kγ activity in leukocytes promotes adipose tissue inflammation and early-onset insulin resistance during obesity. Sci. Signal. 10, eaaf2969 (2017).

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