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核内のホスホジエステラーゼの除去と核内cAMPシグナル伝達の増強による学習の後押し

A boost in learning by removing nuclear phosphodiesterases and enhancing nuclear cAMP signaling

Focus

SCIENCE SIGNALING
28 Mar 2023 Vol 16, Issue 778
DOI: 10.1126/scisignal.adg9504

Vsevolod V. Gurevich* and Eugenia V. Gurevich

Department of Pharmacology, Vanderbilt University, Nashville, TN 27232, USA.

* Corresponding author. Email: vsevolod.gurevich@vanderbilt.edu

要約

核内のcAMPシグナル伝達は、ニューロンにおいて最初期遺伝子を発現させ、学習と記憶につながる。本誌今週号でMartinezらは、マウスにおいて、β2-アドレナリン受容体が活性化すると、内部移行した受容体に結合したアレスチン3を介してホスホジエステラーゼPDE4D5が核から除去されることによって、学習と記憶を支援する核内cAMPシグナル伝達が増強されることを見出した。

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