• ホーム
  • ついに明らかに:すべてのIgE媒介アレルギー性過敏反応に共通する抗体‐受容体複合体の構造

ついに明らかに:すべてのIgE媒介アレルギー性過敏反応に共通する抗体‐受容体複合体の構造

Revealed at last: Structure of the antibody-receptor complex common to all IgE-mediated allergic hypersensitivity reactions

Focus

SCIENCE SIGNALING
10 Dec 2024 Vol 17, Issue 866
[DOI: 10.1126/scisignal.adu0382]

Brian Sutton*

Randall Centre for Cell and Molecular Biophysics, King's College London, New Hunt's House, London SE1 1UL, UK.

  1. * Corresponding author. Email: brian.sutton@kcl.ac.uk

要約

免疫グロブリンE(IgE)は、マスト細胞および好塩基球の表面にある受容体FcεRIと高親和性で結合し、微量の多価アレルゲンによるアレルゲン特異的IgEの架橋結合は、強力な即時型アレルギー反応を刺激する。本誌今週号では、Zhangらが、IgE-Fc結合型および非結合型ヒトおよびマウス受容体の3次元構造を報告し、このきわめて重要な抗体‐受容体相互作用においてマウスとヒトの間にみられるいくつかの興味深い違いを明らかにしている。

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2024年12月10日号

Editors' Choice

フルクトースの極性化する性質

Focus

ついに明らかに:すべてのIgE媒介アレルギー性過敏反応に共通する抗体‐受容体複合体の構造

Research Article

高親和性免疫グロブリンE受容体の構造様式

脱アセチル化酵素SIRT6はニューロン内のAPPの安定性を低下させることによりマウスのアミロイド病理を軽減し認知能力を支持する

最新のFocus記事

2024年12月10日号

ついに明らかに:すべてのIgE媒介アレルギー性過敏反応に共通する抗体‐受容体複合体の構造

2024年10月08日号

安心のSiah3:発生時の軸索刈り込みにおける安全機構としてのマイトファジーの役割

2024年07月09日号

TGF-β1の拘束衣にベルクロを追加:新たな抗体が潜在型TGF-β1をマトリックスに縛りつける

2024年06月25日号

シナプス可塑性の微調整:記憶におけるWWC1の役割を読み解くことで、治療に新たな展望が開ける

2024年05月28日号

ホスファチジルイノシトール 5-リン酸とHippo経路とのつながりが、がんの上皮間葉転換を阻止している