• ホーム
  • CaMKIIがNMDA受容体と結合すれば長期増強に十分である

CaMKIIがNMDA受容体と結合すれば長期増強に十分である

Binding of CaMKII to the NMDA receptor is sufficient for long-term potentiation

Focus

SCIENCE SIGNALING
24 Oct 2023 Vol 16, Issue 808
[DOI: 10.1126/scisignal.adk9224]

Johannes W. Hell*

Department of Pharmacology, University of California, Davis, CA 95616-8636, USA.

* Corresponding author. Email: jwhell@ucdavis.edu

要約

学習と、その基礎にあるグルタミン酸作動性シナプス強度の持続的増加[長期増強(LTP)と呼ばれる]には、NMDA型グルタミン酸受容体(NMDAR)を介するCa2+流入とキナーゼであるCaMKIIの両方が必要である。新たな研究結果から現在、CaMKIIは、単にNMDARのサブユニットGluN2Bに結合するだけでLTPを誘導することができ、キナーゼの触媒活性を必要としないことが示唆されている。

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2023年10月24日号

Editors' Choice

アルツハイマー病における神経炎症の抑制

Focus

CaMKIIがNMDA受容体と結合すれば長期増強に十分である

Research Article

ヒトIL-17Aタンパク質産生はPIP5K1αに依存した翻訳チェックポイントを介して調節される

プリン作動性P2Y2受容体により誘導される内皮TRPV4チャネルの活性化が肺虚血-再灌流傷害を媒介している

最新のFocus記事

2025年03月11日号

NEMO/ATM/IKKα複合体:大腸がんの進行と治療に重要な役割を果たす

2024年12月10日号

ついに明らかに:すべてのIgE媒介アレルギー性過敏反応に共通する抗体‐受容体複合体の構造

2024年10月08日号

安心のSiah3:発生時の軸索刈り込みにおける安全機構としてのマイトファジーの役割

2024年07月09日号

TGF-β1の拘束衣にベルクロを追加:新たな抗体が潜在型TGF-β1をマトリックスに縛りつける

2024年06月25日号

シナプス可塑性の微調整:記憶におけるWWC1の役割を読み解くことで、治療に新たな展望が開ける