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シナプス可塑性の微調整:記憶におけるWWC1の役割を読み解くことで、治療に新たな展望が開ける

Tweaking synaptic plasticity: Deciphering the role of WWC1 in memory opens new therapeutic horizons

Focus

SCIENCE SIGNALING
25 Jun 2024 Vol 17, Issue 842
DOI: 10.1126/scisignal.adp5354

Andreas Papassotiropoulos1, 2, 3, * and Dominique J.-F. de Quervain2, 3, 4, *

  1. 1 Division of Molecular Neuroscience, Department of Biomedicine, University of Basel, CH-4055 Basel, Switzerland.
  2. 2 Research Cluster Molecular and Cognitive Neurosciences, University of Basel, CH-4055 Basel, Switzerland.
  3. 3 Psychiatric University Clinics, University of Basel, CH-4055 Basel, Switzerland.
  4. 4 Division of Cognitive Neuroscience, Department of Biomedicine, University of Basel, CH-4055 Basel, Switzerland.

* Corresponding author. Email: andreas.papas@unibas.ch (A.P.); dominique.dequervain@unibas.ch (D.J.-F.d.Q.)

要約

WWC1は、進化的に保存されているHippoシグナル伝達ネットワークに含まれる足場タンパク質であり、ヒトの記憶とシナプス可塑性に遺伝学的に関連している。本誌ArchivesにおいてStepanらは、Hippo経路のキナーゼを薬理学的に阻害することでWWC1を調節し認知機能を向上させるという、トランスレーショナル・ニューロサイエンスの可能性を実証している。

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