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オスメスの生殖細胞の減数分裂制御に関わる分子事象の解明

Resolving Molecular Events in the Regulation of Meiosis in Male and Female Germ Cells

Perspectives

Sci. Signal., 13 August 2013
Vol. 6, Issue 288, p. pe25
[DOI: 10.1126/scisignal.2004530]

Sandeep Kumar, Thomas J. Cunningham, and Gregg Duester*

Sanford-Burnham Medical Research Institute, Development and Aging Program, 10901 North Torrey Pines Road, La Jolla, CA 92037, USA.

* Corresponding author. E-mail: duester@sanfordburnham.org

要約:哺乳動物種では、卵および精子細胞形成において親の染色体間で遺伝子をランダムに振り分ける減数分裂過程が、メスでは出生前に起こるが、オスでは生後に起こる。生殖能力の根底をなすシグナル伝達機構の性特異的相違を理解するため、多くの研究が減数分裂誘導を制御する因子の同定に焦点を当ててきた。転写制御因子であるPolycomb抑制性複合体–1(PRC1)遺伝子のノックアウトマウスおよびレチノイン酸(RA)シグナル伝達の薬理学的阻害を用いた研究は、卵巣のRAシグナル伝達の増加によってPRC1による抑制が解除されるまで、PRC1がメスの減数分裂誘導を抑えていることを示唆した。しかしながら、生殖組織でRA合成を欠くマウスを用いた遺伝学的研究は、RAがメスではなくオスの減数分裂に必要であることを示し、RAがオス特異的減数分裂誘導因子として機能し、別の因子がメスの減数分裂開始のためにPRC1による抑制を解除することを示唆した。オスメスの減数分裂を司る分子事象の正しい理解が不妊治療およびより良い避妊法の開発に重要である。

S. Kumar, T. J. Cunningham, G. Duester, Resolving Molecular Events in the Regulation of Meiosis in Male and Female Germ Cells. Sci. Signal. 6, pe25 (2013).

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