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Tollシグナル伝達の「補完」

"Complementing" Toll Signaling

Perspectives

Sci. Signal., 4 May 2010
Vol. 3, Issue 120, p. pe15
[DOI: 10.1126/scisignal.3120pe15]

Jonathan C. Kagan*

Division of Gastroenterology and Harvard Medical School, Department of Pediatrics, Children’s Hospital Boston, Boston, MA 02115, USA.

* Corresponding author. E-mail, jonathan.kagan@childrens.harvard.edu

要約:シグナル伝達の研究では、単一の受容体を活性化する単一の刺激に対する細胞応答の詳細な解析に集中するこ とが多い。このような研究はシグナル伝達に関するわれわれの現在の理解の基礎となるだけでなく、今日の教科書に載っている無数の矢印を含むモデルが生まれ るもととなった。ほとんどのモデルでは、ある活性化受容体から出ている矢印は、常にある受容体によって活性化されて主要な細胞応答をもたらす主要なシグナ ル伝達経路を表すという暗黙の了解がある。しかし、実際には単独で活性化されるシグナル伝達経路はないようである。むしろ、細胞は複数の刺激に同時に応答 することが多く、細胞応答はいくつかのシグナル伝達経路の結果であると考えられる。新たな研究では、このような状況のin vitroでのモデル化を試み、マクロファージが細菌と遭遇すると、2つのシグナル伝達経路が感染に対する細胞応答を根本的に変化させるように相互作用することを明らかにしている。

J. C. Kagan, "Complementing" Toll Signaling. Sci. Signal. 3, pe15 (2010).

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