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シナプス間隙を橋渡し:オーファングルタミン酸受容体に学ぶ

Bridging the Synaptic Cleft: Lessons from Orphan Glutamate Receptors

Perspectives

Sci. Signal., 24 August 2010
Vol. 3, Issue 136, p. pe28
[DOI: 10.1126/scisignal.3136pe28]

Sabine M. Schmid1 and Michael Hollmann2*

1 Department of Cellular and Molecular Pharmacology, University of California, San Francisco, 600 16th Street, GH-N276, San Francisco, CA 94143, USA.
2 Department of Biochemistry I-Receptor Biochemistry, Ruhr-University Bochum, Universitatsstrasse 150, D-44780 Bochum, Germany.

* Corresponding author. E-mail: michael.hollmann@ruhr-uni-bochum.de

 

要約:ニューロンが情報伝達を行うためには、シグナルが細胞間接触点で細胞と細胞の間の間隙を越える必要があ る。中枢神経系での主要な細胞間接触である化学シナプスでは、シナプス間隙はほぼ20 nmである。この間隙を越えてシグナルを伝達するために、シナプス前ニューロンは、シナプス後ニューロン上の受容体によって感知される拡散性神経伝達物質 を分泌する。このシグナル伝達機構は常識になってはいるが、シナプスがすぐに使われない場合にどのように維持されるのかはいまだに不明である。小脳の特定 の型のシナプスにおいて、自然がこの問題をどのように解決したのかを示す新たな証拠が得られた。以前からわかっている3つの分子が間隙を橋渡しする。イオ ン透過型グルタミン酸受容体GluD2はシナプス後アンカーを構成する。このシナプス後アンカーは、C1qタンパク質ファミリーメンバーでCb1n1と呼 ばれるシナプス前分泌可溶性因子を介してシナプス前アンカーであるニューレキシンと間接的に相互作用する。この3者が協力して、シナプス前部とシナプス後 部を整列させる。

S. M. Schmid, M. Hollmann, Bridging the Synaptic Cleft: Lessons from Orphan Glutamate Receptors. Sci. Signal. 3, pe28 (2010).

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