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DNAを感知する免疫受容体からのシグナル伝達に対する区画特異的な制御
Compartment-Specific Control of Signaling from a DNA-Sensing Immune Receptor
Sci. Signal., 30 November 2010
Vol. 3, Issue 150, p. pe45
[DOI: 10.1126/scisignal.3150pe45]
Alex Engel and Gregory M. Barton*
Division of Immunology and Pathogenesis, Department of Molecular & Cell Biology, University of California, Berkeley, CA 94720, USA.
* Corresponding author. E-mail, barton@berkeley.edu
要約:細胞シグナル伝達イベントの多くは空間的に組織化されており、特異性、振幅、持続時間の制御が可能であ る。Toll様受容体9(TLR9)は、細菌またはDNAウイルスに存在する核酸配列に結合して、シグナル伝達経路を開始させ、結果的に、炎症性サイトカ インやI型インターフェロンをコードする遺伝子など、宿主防御にとって重要な遺伝子の転写を誘導する。ある特殊な膜輸送経路が、TLR9シグナル伝達の特 定の分岐、すなわち、I型インターフェロンの産生に必要であることが記述されている。クラスリンアダプター複合体のAP-3を欠損する細胞は、TLR9を 特異的なエンドソーム区画に輸送できず、炎症性サイトカインであるインターロイキン12p40の量は正常に増大しているにもかかわらず、I型インターフェ ロンを産生できなかった。これらの知見は、区画内でTLR9が活性化されると、その区画によってTLR9会合の標的が制御されるというモデルを支持するも のである。
A. Engel, G. M. Barton, Compartment-Specific Control of Signaling from a DNA-Sensing Immune Receptor. Sci. Signal. 3, pe45 (2010).