• ホーム
  • カルモジュリンとPI(3,4,5)P3はItkプレクストリン相同ドメインに協調的に結合して効率的なカルシウムシグナル伝達とIL-17A産生を促進する

カルモジュリンとPI(3,4,5)P3はItkプレクストリン相同ドメインに協調的に結合して効率的なカルシウムシグナル伝達とIL-17A産生を促進する

Calmodulin and PI(3,4,5)P3 cooperatively bind to the Itk pleckstrin homology domain to promote efficient calcium signaling and IL-17A production

Research Article

Sci. Signal., 5 August 2014
Vol. 7, Issue 337, p. ra74
DOI: 10.1126/scisignal.2005147

Xinxin Wang1,*, Scott E. Boyken2,*, Jiancheng Hu1, Xiaolu Xu1, Ryan P. Rimer1, Madeline A. Shea3, Andrey S. Shaw1, Amy H. Andreotti2, and Yina H. Huang1,4,5,

1 Department of Pathology & Immunology, Washington University School of Medicine, St. Louis, MO 63110, USA.
2 Department of Biochemistry, Biophysics & Molecular Biology, Iowa State University, Ames, IA 50011, USA.
3 Department of Biochemistry, University of Iowa, Iowa City, IA 52242, USA.
4 Department of Pathology, Geisel School of Medicine at Dartmouth, Lebanon, NH 03756, USA.
5 Department of Microbiology and Immunology, Geisel School of Medicine at Dartmouth, Lebanon, NH 03756, USA.

Corresponding author. E-mail: yina.h.huang@dartmouth.edu

* These authors contributed equally to this work.

Ca2+シグナル伝達の速度と大きさの厳密な調節によって、このシグナルは、細胞遊走、分化、小胞輸送、細胞死などのさまざまな応答を仲介することができる。われわれは、Ca2+結合タンパク質カルモジュリン(CaM)が、正のフィードバックループにおいて作用し、TecキナーゼファミリーメンバーItkの下流でCa2+シグナル伝達を増強することを示した。NMR(核磁気共鳴)を用いて、われわれは、Itkプレクストリン相同(PH)ドメイン内の、脂質結合ポケットに隣接する2つのループとのCaMの結合をマッピングした。Itk PHドメインは、Ca2+/CaMとの結合により脂質ホスファチジルイノシトール3,4,5-三リン酸[PI(3,4,5)P3]との結合が増強され、その逆もまた同様となるように、Ca2+/CaMとPI(3,4,5)P3とに相乗的に結合した。CaM結合が妨げられると、Itkの膜への動員が減弱し、小胞体からのCa2+放出が減少した。さらに、このフィードバックループが崩壊すると、CD4+ T細胞による炎症性サイトカインIL-17A(インターロイキン-17A)のItk依存性産生が抑制された。また、CaMは別のタンパク質のPHドメインにも結合することがわかり、CaMがほかのPHドメイン含有タンパク質を調節する可能性が示唆された。

X. Wang, S. E. Boyken, J. Hu, X. Xu, R. P. Rimer, M. A. Shea, A. S. Shaw, A. H. Andreotti, and Y. H. Huang, Calmodulin and PI(3,4,5)P3 cooperatively bind to the Itk pleckstrin homology domain to promote efficient calcium signaling and IL-17A production. Sci. Signal. 7, ra74 (2014).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2014年8月5日号

Editors' Choice

がん
膵がんにおけるヘッジホッグシグナル伝達の複合的な役割

Research Article

ARAFキナーゼの二量体化はMAPK経路の活性化と細胞遊走を促進する

カルモジュリンとPI(3,4,5)P3はItkプレクストリン相同ドメインに協調的に結合して効率的なカルシウムシグナル伝達とIL-17A産生を促進する

Reviews

骨格筋および心筋におけるHippoシグナル伝達ネットワーク

最新のResearch Article記事

2026年02月17日号

GPR97/ADGRG3のテザーアゴニストによる活性化は好中球の極性化と遊走を誘導するが、ベクロメタゾンではそのような作用は認められない

2026年02月17日号

ミクログリアの反応性と神経炎症誘発性動機付け行動変化はOrai1カルシウムチャネルにより調節されている

2026年02月10日号

トリプルネガティブ乳がんではmTORC2構成要素PRR5によるIQGAP1の安定化が分裂促進性のLINC01133-ERKシグナル伝達を媒介している

2026年02月10日号

急性白血病における発がん性チロシンキナーゼシグナル伝達の動的フィードバック調節

2026年02月03日号

潰瘍性大腸炎におけるサイトカインネットワークを解読して発症機構と治療標的を特定する