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IFN-κはIFNAR-MAPK-Fos-CHD6軸を介してインフルエンザA型ウイルスの複製を抑制する

IFN-κ suppresses the replication of influenza A viruses through the IFNAR-MAPK-Fos-CHD6 axis

Research Article

Sci. Signal. 07 Apr 2020:
Vol. 13, Issue 626, eaaz3381
DOI: 10.1126/scisignal.aaz3381

Yongquan He1, Weihui Fu1, Kangli Cao1, Qian He1, Xiangqing Ding1, Jian Chen1, Lingyan Zhu1, Tianyue Chen1, Longfei Ding1, Yu Yang1, Cuisong Zhu1, Songhua Yuan1, Zejun Li2, Chen Zhao1,*, Xiaoyan Zhang1,3,*, and Jianqing Xu1,3,*

  1. 1 Shanghai Public Health Clinical Center and Institutes of Biomedical Sciences, Shanghai Medical College, Fudan University, Shanghai 201508, P. R. China.
  2. 2 Shanghai Veterinary Research Institute, Chinese Academy of Agricultural Sciences, Shanghai 200241, P. R. China.
  3. 3 State Key Laboratory for Infectious Disease Prevention and Control, China Centers for Disease Control and Prevention, Beijing 102206, P. R. China.

* Corresponding author. Email: xujianqing@shphc.org.cn (J.X.); zhangxiaoyan@shphc.org.cn (X.Z.); chen_zhao72@163.com (C.Z.)

要約

I型インターフェロン(IFN)は、ウイルス感染症に対する防御の第一線である。われわれはインフルエンザA型ウイルス感染症のマウスモデルを用いて、IFN-κが低病原性トリインフルエンザA型ウイルスH9N2の感染後に最初に反応するI型IFNの1つであり、その一方で、流行性H7N9ウイルスの感染時にはそのようなIFN-κの初期誘導は起こらないことを明らかにした。IFN-κは培養ヒト肺細胞において多様なインフルエンザウイルスの複製を効率的に抑制した。クロモドメインヘリカーゼDNA結合タンパク質6(CHD6)はIFN-κのそのような抗ウイルス活性の主要なエフェクターであったが、IFN-αまたはIFN-βの抗ウイルス活性のエフェクターではなかった。CHD6の誘導にはI型IFN受容体サブユニットIFNAR1およびIFNAR2の両方、マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)p38、転写因子c-Fosが必要であったが、シグナル伝達性転写因子1(STAT1)活性とは独立していた。さらに、われわれは、IFN-κで前処置をすると致死的なインフルエンザウイルスの曝露からマウスを保護できることを示した。まとめると、今回の知見は、インフルエンザA型ウイルスを制限するIFN-κ特異的な経路を同定し、IFN-κがインフルエンザA型ウイルスに対する予防的治療薬となりえることを示すエビデンスを提供している。

Citation: Y. He, W. Fu, K. Cao, Q. He, X. Ding, J. Chen, L. Zhu, T. Chen, L. Ding, Y. Yang, C. Zhu, S. Yuan, Z. Li, C. Zhao, X. Zhang, J. Xu, IFN-κ suppresses the replication of influenza A viruses through the IFNAR-MAPK-Fos-CHD6 axis. Sci. Signal. 13, eaaz3381 (2020).

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