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switches.ELMリソース:条件付き制御相互作用インターフェースの一覧
The switches.ELM Resource: A Compendium of Conditional Regulatory Interaction Interfaces
Sci. Signal., 2 April 2013
Vol. 6, Issue 269, p. rs7
[DOI: 10.1126/scisignal.2003345]
Kim Van Roey, Holger Dinkel*, Robert J. Weatheritt*, Toby J. Gibson, and Norman E. Davey†
Structural and Computational Biology Unit, European Molecular Biology Laboratory (EMBL), Meyerhofstrasse 1, D-69117 Heidelberg, Germany.
* These authors contributed equally to this work.
† Corresponding author. E-mail: davey@embl.de
要約
短い直線的モチーフ(SLiM)は、タンパク質の活性、局在化、および局所的な存在量を調節することで細胞の制御に重要な役割を果たす、タンパク質相互作用部位である。SLiMの機能性は、状況依存的に調節され、結合パートナーの獲得、喪失、または交換が誘導される場合があり、それにより、SLiM含有タンパク質の機能が影響を受ける。このように、これらの条件付き相互作用は、細胞シグナル伝達における分子の意思決定の根底をなす。われわれは、SLiMの機能を調整することで相互作用を調節する可能性のある、翻訳前および翻訳後スイッチ機構を複数タイプ同定した。実験的に特徴付けられたSLiMに基づくスイッチ機構の収集例は、自由にアクセスできるswitches.ELMリソース(http://switches.elm.eu.org)でキュレートされた。われわれは、これらの例に基づき、SLiMを推定される制御スイッチ機構について分析するルールを定義し統合した。これらのルールを既知の検証されたSLiMに当てはめることで、これらの半分以上が翻訳前または翻訳後制御を受けている可能性が高いという証拠が得られた。さらに、われわれは、SLiM周辺には翻訳後修飾を受けた部位が豊富にあることを示した。これにより、タンパク質相互作用インターフェースの協調的で統合的な制御が可能になる。switches.ELMは、入手可能なリソースを補足し、細胞シグナル伝達の根底にある分子機構に関するわれわれの知識を広げると予見される。
K. Van Roey, H. Dinkel, R. J. Weatheritt, T. J. Gibson, N. E. Davey, The switches.ELM Resource: A Compendium of Conditional Regulatory Interaction Interfaces. Sci. Signal. 6, rs7 (2013).