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ゲノムワイドRNAiスクリーニングでG2-M DNA損傷チェックポイントのコア成分を同定する

A Genome-Wide RNAi Screen Identifies Core Components of the G2-M DNA Damage Checkpoint

Research Resources

Sci. Signal., 4 January 2011
Vol. 4, Issue 154, p. rs1
[DOI: 10.1126/scisignal.2001350]

Shu Kondo and Norbert Perrimon*

Department of Genetics and Howard Hughes Medical Institute, Harvard Medical School, 77 Avenue Louis Pasteur, Boston, MA 02115, USA.

* To whom correspondence should be addressed. E-mail: perrimon@receptor.med.harvard.edu

 

要約:DNA損傷に応答して活性化されることが知られている最初の経路であるDNA損傷チェックポイントは、細胞周期を一時的に停止させてDNA修復を可能にするための機構である。チェックポイント経路は、進化的に保存されたATM(毛細血管拡張性運動失調症変異)およびATR(ATM・Rad3関連)のキナーゼカスケードを介して、DNA損傷部位から細胞周期装置へとシグナルを伝達する。われわれは、DNA二本鎖切断(DSB)によって誘導されるG2-Mチェックポイントにとって必要な、これまで未知の遺伝子と経路を同定するために、ショウジョウバエ(Drosophila)細胞においてゲノムワイドRNAi(RNA干渉)スクリーニングを行った。この大規模解析によって、G2-Mチェックポイントのシステムレベルの概観が得られ、DNA修復、DNA複製、細胞周期制御、クロマチン調節、RNAプロセシングに関与するタンパク質を含む、特定のクラスのタンパク質の協調的作用が明らかになった。さらに、スクリーニングとin vivo解析によって、われわれは2つのDNA損傷応答遺伝子mus101mus312のこれまでは認識されていなかった役割を同定した。本研究の結果は、MUS101を含むDNA複製開始前複合体、およびDSBの修復にとって重要なMUS312含有ヌクレアーゼ複合体が、G2-Mチェックポイントでも機能することを示唆する。これらの結果は、DNA損傷とチェックポイントシグナル伝達経路を結ぶ多様な機構に関する知見をもたらしている。

S. Kondo, N. Perrimon, A Genome-Wide RNAi Screen Identifies Core Components of the G2-M DNA Damage Checkpoint. Sci. Signal. 4, rs1 (2011).

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