システム生物学―生物医学的モデリング

Sci. Signal., 13 September 2011
Vol. 4, Issue 190, p. tr2
[DOI: 10.1126/scisignal.2001989]

Eric A. Sobie*, Young-Seon Lee, Sherry L. Jenkins, and Ravi Iyengar

Department of Pharmacology and Systems Therapeutics and the Systems Biology Center New York, Mount Sinai School of Medicine, New York, NY 10029, USA.

* Corresponding author: E-mail, eric.sobie@mssm.edu

要約：生物系の固有の複雑さのゆえに、多くの研究者は、（i）相 互作用する構成要素が複雑なシステムの挙動を生み出しうる仕組みと、（ii）状況の変化によってこのような挙動が変化する仕組みの両方についての洞察を得 るために、網羅的解析と計算論的手法をしばしば組み合わせて用いる。通常は、特定の系の生物学的な詳細は、その系に関する仮説を生み出して解析することを 可能にする定量的手法を一緒に教えられることはないので、われわれは、マウントサイナイ医科大学で、大学院1年生向けにこのような計算原理と計算論的手法 について紹介する課程を立ち上げた。このような手法は、生物医科学の随所に適用されるものであり、本稿の報告例のような課程は、今後多くの大学院の生物学 および生物医学課程における主要科目になると予測する。

E. A. Sobie, Y.-S. Lee, S. L. Jenkins, R. Iyengar, Systems Biology-Biomedical Modeling. Sci. Signal. 4, tr2 (2011).