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転移性黒色腫におけるオートファジー非依存性p62

Autophagy-independent p62 in metastatic melanoma

Editor's Choice

Sci. Signal. 05 Feb 2019:
Vol. 12, Issue 567, eaaw8024
DOI: 10.1126/scisignal.aaw8024

Leslie K. Ferrarelli

Science Signaling, AAAS, Washington, DC 20005, USA

P. Karras, E. Riveiro-Falkenbach, E. Cañón, C. Tejedo, T. G. Calvo, R. Martínez-Herranz, D. Alonso-Curbelo, M.Cifdaloz, E. Perez-Guijarro, G. Gómez-López, P. Ximenez-Embun, J. Muñoz, D. Megias, D. Olmeda, J. Moscat, P. L. Ortiz-Romero, J. L. Rodríguez-Peralto, M. S. Soengas, p62/SQSTM1 fuels melanoma progression by opposing mRNA decay of a selective set of pro-metastatic factors. Cancer Cell 35, 46-63.e10 (2019).Google Scholar

p62はRNA結合タンパク質と結合して黒色腫を進行させる。

要約

多くのがんでは、オートファジーは腫瘍細胞の生存と増悪を促進し、オートファジー関連タンパク質p62の量は増加していることが多い。しかしKarrasらは、統合オミクス解析、臨床生検、マウスモデルを用いて、黒色腫細胞ではp62がオートファジーに依存しない様式で転移を促進することを見出した。著者らは、黒色腫細胞においてp62と相互作用するRNA結合タンパク質の一群を同定した。このタンパク質群の中でも、p62とインスリン様成長因子2 mRNA結合タンパク質1(IGF2BP1)との相互作用によって、FERMT2をコードする転移促進性mRNAの安定性が高まった。FERMT2は、細胞外マトリクスへの細胞の接着を増強して細胞の拡散を促進する足場タンパク質である。p62量とFERMT2量はいずれも黒色腫転移で増加しており、その量は患者の予後不良と相関した。これらの知見は、p62の意外な機能を明らかにし、黒色腫患者における転移を予防するための新たな治療標的候補を同定するものである。

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2019年2月5日号

Editor's Choice

転移性黒色腫におけるオートファジー非依存性p62

Research Article

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