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PTENおよびLKB1ダブルノックアウトマウスにおいてがんを媒介するシグナル伝達経路を細かく分析する

Dissecting the signaling pathways that mediate cancer in PTEN and LKB1 double-knockout mice

Perspectives

Sci. Signal. 01 Sep 2015:
Vol. 8, Issue 392, pp. pe1
DOI: 10.1126/scisignal.aac8321

Jiezhong Chen,1,2* Xu Dong Zhang,1 Christopher Proud3 *

1 School of Biomedical Sciences and Pharmacy, University of Newcastle, Callaghan, Australia.
2 School of Biomedical Sciences, University of Queensland, St Lucia, QLD4072, Australia.
3 South Australian Health & Medical Research Institute (SAHMRI), Adelaide, Australia.

* Corresponding author. E-mail: jiezhong.chen@newcastle.edu.au (J.C.); christopher.proud@sahmri.com (C.P.)

要約  ホスファターゼ・テンシン・ホモログおよび肝キナーゼB1をそれぞれコードする遺伝子であるPTENおよびLKB1のダブルノックアウトは、マウスにおいてがんの自然発生をもたらす。PTENがホスファチジルイノシトール(3,4,5)三リン酸(PIP3)をホスファチジルイノシトール(4,5)二リン酸(PIP2)に変換するのに対し、LKB1は5’アデノシン一リン酸活性化プロテインキナーゼ(AMPK)を活性化させる。AKTキナーゼおよびキナーゼ複合体mTORC1は発がんに重要な役割を果たす可能性があり、PTENおよびLKB1も含むシグナル伝達経路の構成要素である。われわれは、AKTとmTORC1の活性化を通して、PTENおよびLKB1のダブルノックアウトは、腫瘍の発生および悪性化において別々の細胞特異的な側面に寄与すると提案する。mTORC1が、細胞の成長、生存、および増殖を通して、がんの開始および進行を促進するのに対し、活性化されたAKTによる免疫抑制分子PD-L1の独立な誘導により、腫瘍が免疫監視を免れることが可能になる。

Citation: J. Chen, X. D. Zhang, C. Proud, Dissecting the signaling pathways that mediate cancer in PTEN and LKB1 double-knockout mice. Sci. Signal. 8, pe1 (2015).

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