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AktはDUBによって不活性化される

The Akt DUBbed InAktive

Perspectives

Sci. Signal., 8 January 2013
Vol. 6, Issue 257, p. pe1
[DOI: 10.1126/scisignal.2003864]

Kui Lin*

Department of Translational Oncology, Research Oncology, Genentech, 1 DNA Way, South San Francisco, CA 94080, USA.

*Corresponding author. E-mail, klin@gene.com

要約:Aktは、ホスホイノシチド-3キナーゼ(PI3K)‐Akt‐哺乳類のラパマイシン標的タンパク質(mTOR)経路における中心的なノードであり、成長因子の刺激に応答して多段階過程により活性化される。翻訳後修飾のもう1つの層が、Aktの調節における新たなパラダイムとなっている。AktのLys63結合ユビキチン化に関与するE3リガーゼの同定は、現在、Aktの脱ユビキチン化酵素(DUB)となる腫瘍抑制因子cylindromatosisの発見によって補完されている。したがって、リン酸化と脱リン酸化のように、ユビキチン化と脱ユビキチン化のサイクルがさらなるオンオフスイッチとなってAkt活性のバランスを保っており、このバランスの乱れが、病理学的影響をもたらしている。

K. Lin, The Akt DUBbed InAktive. Sci. Signal. 6, pe1 (2013).

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2013年1月8日号

Editor's Choice

発生
プロテアーゼ非依存性の浸潤

Research Article

BSTAはmTORC2を介してAkt1のリン酸化を促進し、FoxC2の発現を抑制して脂肪細胞の分化を刺激する

ユビキチン化と脱ユビキチン化のサイクルが増殖因子を介したAktシグナル伝達の活性化を決定的に調節する

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