• ホーム
  • NKG2D-DAP10受容体複合体のユビキチン依存性エンドサイトーシスはヒトNK細胞においてシグナル伝達と機能を活性化する

NKG2D-DAP10受容体複合体のユビキチン依存性エンドサイトーシスはヒトNK細胞においてシグナル伝達と機能を活性化する

Ubiquitin-dependent endocytosis of NKG2D-DAP10 receptor complexes activates signaling and functions in human NK cells

Research Article

Sci. Signal. 27 Oct 2015:
Vol. 8, Issue 400, pp. ra108
DOI: 10.1126/scisignal.aab2724

Linda Quatrini1,*, Rosa Molfetta1, Beatrice Zitti1, Giovanna Peruzzi2, Cinzia Fionda1, Cristina Capuano3, Ricciarda Galandrini3, Marco Cippitelli1, Angela Santoni1,4,†, and Rossella Paolini1,4,†

1 Department of Molecular Medicine, "Sapienza" University of Rome, 00161 Rome, Italy.
2 Istituto Italiano di Tecnologia, CLNS@Sapienza, "Sapienza" University of Rome, 00161 Rome, Italy.
3 Department of Experimental Medicine, "Sapienza" University of Rome, 00161 Rome, Italy.
4 Istituto Pasteur-Fondazione Cenci Bolognetti, "Sapienza" University of Rome, 00161 Rome, Italy.

† Corresponding author. E-mail: rossella.paolini@uniroma1.it (R.P.); angela.santoni@uniroma1.it (A.S.)

* Present address: Centre d'Immunologie de Marseille-Luminy, Aix Marseille Universit? UM2, INSERM, U1104, CNRS UMR7280, 13288 Marseille, France.

要約 細胞傷害性リンパ球は、活性化受容体であるNK受容体グループ2メンバーD(NKG2D)とシグナル伝達コンピテントアダプターであるDNAX活性化タンパク質10(DAP10)の存在を共有しており、NKG2DとDAP10はともに抗腫瘍免疫監視において重要な役割を果たしている。リガンドによって刺激されるとNKG2D-DAP10複合体の内部移行、リソソームへの配送による分解が誘導される。ヒトNK細胞と細胞株を用いた実験では、リガンドに誘導されるNKG2D-DAP10のエンドサイトーシスがDAP10のユビキチン化に依存することが見出され、このユビキチン化は内部移行した複合体の分解にも必要だった。さらに、生化学的解析と顕微鏡的解析の併用によって、ユビキチン依存性の受容体エンドサイトーシスが、細胞外シグナル制御キナーゼ(ERK)と細胞傷害性顆粒や炎症性サイトカインインターフェロンγの分泌などのNK細胞機能の活性化に必要であることが示された。これらの結果から、NKG2D-DAP10のエンドサイトーシスが細胞表面受容体の存在量を減少させ、細胞傷害性リンパ球におけるシグナル伝達結果を調節する手段になっていることが示唆される。

Citation: L. Quatrini, R. Molfetta, B. Zitti, G. Peruzzi, C. Fionda, C. Capuano, R. Galandrini, M. Cippitelli, A. Santoni, R. Paolini, Ubiquitin-dependent endocytosis of NKG2D-DAP10 receptor complexes activates signaling and functions in human NK cells. Sci. Signal. 8, ra108 (2015).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2015年10月27日号

Editors' Choice

免疫学
SUMOがPKCを免疫シナプスに導く

Research Article

STAT3のリン酸化は分娩時のヒト羊膜においてコルチゾールによるシクロオキシゲナーゼ-2の誘導を媒介する

ゲノムワイドRNAiスクリーニングによりショウジョウバエ成体においてE3ユビキチンリガーゼSherpaがTollによる自然免疫シグナル伝達の仲介に関与することが明らかに

NKG2D-DAP10受容体複合体のユビキチン依存性エンドサイトーシスはヒトNK細胞においてシグナル伝達と機能を活性化する

最新のResearch Article記事

2026年02月03日号

潰瘍性大腸炎におけるサイトカインネットワークを解読して発症機構と治療標的を特定する

2026年02月03日号

胎児栄養膜細胞マーカーHLA-Gは受容体KIR2DL4を介して一次NK細胞におけるI型インターフェロン応答を活性化する

2026年01月27日号

EGFRの活性化が三叉神経のNMDA受容体の感受性を高め、口腔がんにおける疼痛とモルヒネ鎮痛耐性を促進している

2026年01月27日号

T細胞極性化とNFAT活性化は剛性に依存し、チャネルのPIEZO1とORAI1によって異なる調節を受ける

2026年01月20日号

細胞内のインポーチンβ1が欠乏するとシナプス前の局所翻訳と空間記憶が損なわれる