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ジアシルグリセロールキナーゼζはB細胞免疫シナプスでアクチン細胞骨格リモデリングを促進し機械力を増強する

Diacylglycerol kinase ζ promotes actin cytoskeleton remodeling and mechanical forces at the B cell immune synapse

Research Article

Sci. Signal. 14 Apr 2020:
Vol. 13, Issue 627, eaaw8214
DOI: 10.1126/scisignal.aaw8214

Sara V. Merino-Cortés1, Sofia R. Gardeta1, Sara Roman-Garcia1, Ana Martínez-Riaño2, Judith Pineau3,4, Rosa Liebana1, Isabel Merida1, Ana-Maria Lennon Dumenil3, Paolo Pierobon3, Julien Husson5, Balbino Alarcon2, and Yolanda R. Carrasco1,*

  1. 1 Department of Immunology and Oncology, Centro Nacional de Biotecnología (CNB)-CSIC, Madrid, Spain.
  2. 2 Department of Cell Biology and Immunology, Centro de Biología Molecular Severo Ochoa (CBMSO), CSIC-UAM, Madrid, Spain.
  3. 3 Institut Curie, PSL Research University, INSERM U932, Paris, France.
  4. 4 Université de Paris, 75006, Paris, France.
  5. 5 Laboratoire d'Hydrodynamique (LadHyx), Ecole polytechnique, CNRS, Institut Polytechnique de Paris, Paris, France.

* Corresponding author. Email: ycarrasco@cnb.csic.es

要約

ジアシルグリセロールキナーゼ(DGK)は、セカンドメッセンジャーのジアシルグリセロール(DAG)を消費してホスファチジン酸(PA)を生成することによって、免疫細胞における抗原受容体シグナル伝達を制限する。今回われわれは、DGKζが、B細胞の抗原提示細胞(APC)との免疫シナプスで、主にPA依存的に、リンパ球機能関連抗原1(LFA-1)を介する接着とF-アクチンの生成を促進することを示した。単一細胞機械力発生の測定により、DGKζ欠損B細胞は、野生型B細胞と比較して、免疫シナプスで及ぼす力が弱いことが示された。DGKζ欠損B細胞では、非筋細胞ミオシンの活性化と、微小管形成中心(MTOC)の免疫シナプスへの移行も障害された。これらの機能欠損は、in vitroでB細胞が抗原を提示し、T細胞を活性化する能力の低下と相関した。DGKζ欠損B細胞のin vivoでの胚中心応答も、野生型B細胞と比較して低下しており、B細胞におけるDGKζの欠損によって、T細胞ヘルプが障害されることが示された。総合すると、われわれのデータからは、DGKζが、免疫シナプスでアクチンリモデリング、力の発生、抗原取り込みに関連する事象を調節することによって、B細胞応答を形づくることが示唆される。したがって、B細胞が最適に機能するためには、DAG量とPA量の適切なバランスが必要である。

Citation: S. V. Merino-Cortés, S. R. Gardeta, S. Roman-Garcia, A. Martínez-Riaño, J. Pineau, R. Liebana, I. Merida, A.-M. L. Dumenil, P. Pierobon, J. Husson, B. Alarcon, Y. R. Carrasco, Diacylglycerol kinase ζ promotes actin cytoskeleton remodeling and mechanical forces at the B cell immune synapse. Sci. Signal. 13, eaaw8214 (2020).

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