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テトラスパニンのCD37はα4β1インテグリン–Aktシグナル伝達軸を組織化して形質細胞の長期間の生存を支える

The Tetraspanin CD37 Orchestrates the α4β1 Integrin–Akt Signaling Axis and Supports Long-Lived Plasma Cell Survival

Research Article

Sci. Signal., 13 November 2012
Vol. 5, Issue 250, p. ra82
[DOI: 10.1126/scisignal.2003113]

Annemiek B. van Spriel1, Sandra de Keijzer1, Alie van der Schaaf1, Kate H. Gartlan2, Mariam Sofi2, Amanda Light3, Peter C. Linssen4, Jan B. Boezeman4, Malou Zuidscherwoude1, Inge Reinieren-Beeren1, Alessandra Cambi1, Fabienne Mackay2, David M. Tarlinton3, Carl G. Figdor1*†, and Mark D. Wright2*

1 Department of Tumor Immunology, Nijmegen Centre for Molecular Life Sciences, Radboud University Medical Centre, Nijmegen 6525 GA, Netherlands.
2 Department of Immunology, Monash University, Alfred Medical Research and Education Precinct, Melbourne, VIC 3005, Australia.
3 Walter and Eliza Hall Institute of Medical Research, Parkville, VIC 3050, Australia.
4 Laboratory of Hematology, Department of Laboratory Medicine, Radboud University Medical Centre, Nijmegen 6500 HB, Netherlands.

* These authors contributed equally to this work.

† To whom correspondence should be addressed. E-mail: c.figdor@ncmls.ru.nl

要約:セリン-トレオニンキナーゼのAkt(プロテインキナーゼBとしても知られる)によるシグナル伝達は、すべての真核細胞に共通する経路であり、細胞の生存、増殖、遺伝子発言の誘導の中核をなす。われわれは、免疫系におけるAktのキナーゼ活性の調節の基盤をなす機構を解明しようと試みた。そして、4回膜貫通型タンパク質のCD37がB細胞の生存と長期間の防御免疫にとって不可欠であることを見いだした。CD37欠損(Cd37-/-)マウスでは、野生型マウスに比べて、リンパ器官における免疫グロブリンG(IgG)を分泌する形質細胞の数が減少していた。われわれは、この減少は、B細胞が増殖して選択される領域である脾臓の胚中心における形質細胞のアポトーシスの亢進に起因すると考えた。CD37は、血管細胞接着分子1のα4β1インテグリンへの結合に応答するIgG分泌形質細胞の生存にとって必要であった。Cd37-/- IgG分泌形質細胞におけるα4β1インテグリン依存的なAktシグナル伝達の障害が、細胞の生存異常の根底にある原因であった。CD37は、細胞膜におけるα4β1インテグリンの移動性とクラスター形成、ひいては免疫系におけるAkt生存経路の活性化に必要なα4β1インテグリンの膜分布の調節にとって必要であった。

A. B. van Spriel, S. de Keijzer, A. van der Schaaf, K. H. Gartlan, M. Sofi, A. Light, P. C. Linssen, J. B. Boezeman, M. Zuidscherwoude, I. Reinieren-Beeren, A. Cambi, F. Mackay, D. M. Tarlinton, C. G. Figdor, M. D. Wright, The Tetraspanin CD37 Orchestrates the α4β1 Integrin-Akt Signaling Axis and Supports Long-Lived Plasma Cell Survival. Sci. Signal. 5, ra82 (2012).

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