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マイクロRNAとカルシウムが会合:小胞体のタンパク質恒常性にかかわる共同事業

MicroRNAs meet calcium: Joint venture in ER proteostasis

Reviews

Sci. Signal., 4 November 2014
Vol. 7, Issue 350, p. re11
DOI: 10.1126/scisignal.2005671

Fabian Finger and Thorsten Hoppe*

Institute for Genetics and Cologne Cluster of Excellence Cellular Stress Responses in Aging-Associated Diseases (CECAD), University of Cologne, Joseph-Stelzmann-Str. 26, 50931 Cologne, Germany.

* Corresponding author. E-mail: thorsten.hoppe@uni-koeln.de

要約 小胞体は、タンパク質の翻訳と折り畳みにおいて重要な機能を担う細胞のコンパートメントである。その完全性を維持することは、生物の生理機能と生存能にとって根本的に重要である。小胞体腔内Ca2+濃度の動的調節は、小胞体に常在するシャペロンの活性と、タンパク質の負荷と折り畳み能力の均衡を保つERストレス応答経路に影響する。これらの過程を頻繁に変化する細胞内および周囲の状況に順応させ、小胞体Ca2+のハンドリングと貯蔵を改変して小胞体の恒常性を維持するうえで、マイクロRNAが重要な役割を果たすことを示すエビデンスが増加している。われわれは、これらのエビデンスをレビューする。

F. Finger and T. Hoppe, MicroRNAs meet calcium: Joint venture in ER proteostasis. Sci. Signal. 7, re11 (2014).

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2014年11月4日号

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