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がんの特徴は創傷治癒の特徴でもある

The hallmarks of cancer are also the hallmarks of wound healing

Reviews

Sci. Signal. 08 Sep 2020:
Vol. 13, Issue 648, eaay8690
DOI: 10.1126/scisignal.aay8690

Lucy MacCarthy-Morrogh1,* and Paul Martin1,2,3,*

  1. 1 School of Biochemistry, Biomedical Sciences Building, University of Bristol, Bristol BS8 1TD, UK.
  2. 2 School of Physiology, Pharmacology and Neuroscience, Biomedical Sciences Building, University of Bristol, Bristol BS8 1TD, UK.
  3. 3 School of Medicine, Cardiff University, Cardiff CF14 4XN, UK.

* Corresponding author. Email: lucy.maccarthy-morrogh@bristol.ac.uk (L.M.-M.); paul.martin@bristol.ac.uk (P.M.)

要約

HanahanとWeinbergが発表した「がんの特質」という論文は、がんの進行を駆動する種々の機構を考えるための有用な枠組みを提示しており、同じ枠組みが創傷治癒にも役立つ可能性がある。本総説においてわれわれは、創傷では調節されていてもがんでは調節異常となっている細胞および分子的プロセスを、組織修復とがんがどのように共有しているのかに焦点を当てる。持続的な増殖シグナル伝達および浸潤と血管新生の活性化から、炎症がもつ促進的役割まで、一方のプロセスが他方に情報提供できるという多数の明らかな類似点が存在している。一部の特徴の対応関係は比較的不鮮明である。われわれは、がんと創傷治癒の両方に適用されるかもしれない新たな有望な特徴を複数提起し、臨床では生検および手術時のような創傷がいかにがんに正または負の影響を及ぼし得るかを論じる。

Citation: L. MacCarthy-Morrogh, P. Martin, The hallmarks of cancer are also the hallmarks of wound healing. Sci. Signal. 13, eaay8690 (2020).

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