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胸腺細胞におけるホスファチジルイノシトール3-キナーゼシグナル伝達:厳密な制御の必要性

Phosphatidylinositol 3-Kinase Signaling in Thymocytes: The Need for Stringent Control

Reviews

Sci. Signal., 17 August 2010
Vol. 3, Issue 135, p. re5
[DOI: 10.1126/scisignal.3135re5]

Elisabeth Fayard1*, Gerald Moncayo1, Brian A. Hemmings1*, and Georg A. Hollander2

1 Friedrich Miescher Institute for Biomedical Research, Maulbeerstrasse 66, CH-4058 Basel, Switzerland.
2 Pediatric Immunology, Center for Biomedicine, Department of Clinical-Biological Sciences, The University of Basel and The University Children’s Hospital, Mattenstrasse 28, CH-4058 Basel, Switzerland.

* Corresponding authors. E-mail: brian.hemmings@fmi.ch (B.A.H.); elisabeth.fayard@fmi.ch (E.F.)

要約:胸腺は新たなTリンパ球の生涯形成の主要部位であるので、効果的な免疫系の維持に必須 である。胸腺細胞発生については広く研究されているが、その機構については完全にわかっているわけではない。通常の胸腺細胞発生を制御する分子イベントを 包括的に理解することは、T細胞分化の生理学的制御を明らかにするだけでなく、おそらくはT細胞免疫不全の病態生理、自己免疫を支持する分子基盤およびT 細胞リンパ腫の形成を誘発する機構に関する洞察も与える。ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ(PI3K)は、下流メディエーターの全てが同定されて いるわけではないが、胸腺細胞発生において重要な役割を果たす。ここでは、正常および悪性胸腺細胞の発生におけるPI3K‐ホスホイノシチド依存性プロテ インキナーゼ(PDK1)‐プロテインキナーゼB(PKB)シグナル伝達経路の重要な役割を支持する実験的証拠について考察し、治療標的となる可能性のあ る分子について取り上げる。

E. Fayard, G. Moncayo, B. A. Hemmings, G. A. Hollander, Phosphatidylinositol 3-Kinase Signaling in Thymocytes: The Need for Stringent Control. Sci. Signal. 3, re5 (2010).

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