• ホーム
  • 偽遺伝子:ヒトのがんににおいて新たに発見されたプレーヤー

偽遺伝子:ヒトのがんににおいて新たに発見されたプレーヤー

Pseudogenes: Newly Discovered Players in Human Cancer

Reviews

Sci. Signal., 18 September 2012
Vol. 5, Issue 242, p. re5
[DOI: 10.1126/scisignal.2002858]

Laura Poliseno*

Oncogenomics Unit, Core Research Laboratory, Istituto Toscano Tumori (CRL-ITT), c/o IFC-CNR Via Moruzzi 1, 56124 Pisa, Italy.

* Corresponding author. E-mail: laura.poliseno@gmail.com

要約:偽遺伝子は、通常は非コード性であり、機能せず重要ではないと見なされるので、長い間無視されてきた。偽遺伝子のDNA、偽遺伝子から転写されたRNA、あるいは偽遺伝子から翻訳されたタンパク質は、複数の多様な機能を有することがあり、これらの機能がそのもととなる遺伝子だけでなく無関係の遺伝子にも影響を及ぼす可能性のあることが、最近の進歩によって確立されている。このように、偽遺伝子は、これまで正しく評価されていなかった種類の高度な遺伝子発現調節因子として、ヒトのがんの発症に多面的に関与すると見なされるようになっている。

L. Poliseno, Pseudogenes: Newly Discovered Players in Human Cancer. Sci. Signal. 5, re5 (2012).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2012年9月18日号

Editor's Choice

糖尿病
β細胞がらしさを失う

Research Resources

タンデムBRCTドメインを介するタンパク質相互作用の様式を図表化する

Perspectives

レドックスシグナルとしてのミトコンドリアの細胞内局在化の調節

Reviews

偽遺伝子:ヒトのがんににおいて新たに発見されたプレーヤー

最新のReviews記事

2023年3月14日号

NF-κB複合二量体系モデル:多様な生物学的状況を検討するための知識ベース

2022年11月8日号

腫瘍微小環境における発がん性シグナル伝達経路の代謝産物活性化

2022年10月18日号

薬剤応答の別経路化:KRAS変異がんの代謝的適応を克服する

2022年9月27日号

がんの血管機能の中心的な調節因子としての細胞外小胞

2022年7月5日号

ER-ミトコンドリアコンタクトサイトでエネルギーとタンパク質恒常性の平衡を保つ