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インターロイキン-2は細胞傷害性T細胞プロテオームおよび免疫環境感知プログラムを形作る
Interleukin-2 shapes the cytotoxic T cell proteome and immune environment-sensing programs
Sci. Signal. 17 Apr 2018:
Vol. 11, Issue 526, eaap8112
DOI: 10.1126/scisignal.aap8112
Christina M. Rollings1, Linda V. Sinclair1, Hugh J. M. Brady2, Doreen A. Cantrell1,*, and Sarah H. Ross1,*
1 Division of Cell Signalling and Immunology, School of Life Sciences, University of Dundee, Dundee DD1 5EH, UK.
2 Department of Life Sciences, Imperial College London, London SW7 2AZ, UK.
* Corresponding author. Email: d.a.cantrell@dundee.ac.uk (D.A.C.); s.t.ross@dundee.ac.uk (S.H.R.)
要約
インターロイキン-2(IL-2)およびヤヌスキナーゼ(JAK)は、転写プログラムおよびタンパク質合成を調節し、エフェクターCD8+細胞傷害性Tリンパ球(CTL)の分化を促進する。われわれは、高分解能質量分析法を用いて、IL-2およびJAKがいかにCTLの機能を制御するCTLプロテオームを構成するかの詳細な特性描写を作成した。われわれは、JAK1およびJAK3(JAK1/3)を介したIL-2シグナル伝達が、T細胞における重要なサイトカインおよびエフェクター分子の蓄積を誘導するタンパク質の鍵となるサブセットの量を増加させることを見出した。さらに、IL-2は、細胞健康に必須なコア代謝プロセスを支援するタンパク質の濃度を維持した。1つの基本的な洞察は、エフェクターT細胞を刺激して微小環境キューを検知する際のIL-2の優勢な役割に関してであった。このように、IL-2-JAK1/3シグナル伝達経路は、栄養トランスポーター、栄養素センサー、および重要な酸素感知分子の存在量を増加させた。これらのデータは、IL-2がいかにT細胞機能を促進するかについての重要な洞察を提供し、酸素感知をCD8+ T細胞分化の転写制御と統合するシグナル伝達機構および転写因子に光を当てる。
Citation: C. M. Rollings, L. V. Sinclair, H. J. M. Brady, D. A. Cantrell, S. H. Ross, Interleukin-2 shapes the cytotoxic T cell proteome and immune environment-sensing programs. Sci. Signal. 11, eaap8112 (2018).