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エストロゲン受容体αはT細胞の活性化と増殖を亢進することによってT細胞媒介性の自己免疫性炎症に寄与する

Estrogen receptor α contributes to T cell-mediated autoimmune inflammation by promoting T cell activation and proliferation

Research Article

Sci. Signal. 17 Apr 2018:
Vol. 11, Issue 526, eaap9415
DOI: 10.1126/scisignal.aap9415

Imran Mohammad1,2,*, Inna Starskaia1,2,*, Tamas Nagy3, Jitao Guo1, Emrah Yatkin4, Kalervo Väänänen5, Wendy T. Watford6,†, and Zhi Chen1,†

1 Turku Centre for Biotechnology, University of Turku and Åbo Akademi University, Turku 20520, Finland.
2 Turku Doctoral Programme of Molecular Medicine, University of Turku, Turku, Finland.
3 Department of Pathology, College of Veterinary Medicine, University of Georgia, Athens, GA 30602, USA.
4 Turku Central Animal Laboratory, University of Turku, Turku 20520, Finland.
5 Department of Cell Biology and Anatomy, Institute of Biomedicine, University of Turku, Turku 20520, Finland.
6 Department of Infectious Diseases, College of Veterinary Medicine, University of Georgia, Athens, GA 30602, USA.

† Corresponding author. Email: watfordw@uga.edu (W.T.W.); zchen@utu.fi (Z.C.)

* These authors contributed equally to this work.

要約

ほとんどの自己免疫疾患で女性の有病率が高いという特徴がずいぶん前から認められており、自己免疫の原因に性ホルモンが関与する可能性が示唆されている。エストロゲン受容体α(ERα)が自己免疫疾患にどのように寄与するのかを調べるために、われわれは、Tリンパ球のERαを特異的に欠損させたマウスを作成した。そして、T細胞のERα欠損が結腸炎マウスモデルの発病の可能性を低下させ、T細胞の活性化に影響するトランスクリプトームの変化と相関することを見出した。また、T細胞のERα欠損は、T細胞の活性化と増殖の抑制や、制御性T細胞の分化と機能にとって重要な転写因子をコードするFoxp3の発現の亢進など、T細胞の機能の多様な側面に寄与した。このように、これらのデータは、T細胞のERαが炎症において重要な役割を果たすことを示しており、自己免疫疾患の治療にERαを標的とした免疫療法を使用できる可能性を示唆している。

Citation: I. Mohammad, I. Starskaia, T. Nagy, J. Guo, E. Yatkin, K. Väänänen, W. T. Watford, Z. Chen, contributes to T cell-mediated autoimmune inflammation by promotingαEstrogen receptor T cell activation and proliferation. Sci. Signal. 11, eaap9415 (2018).

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