• ホーム
  • AktとPP2Aはグアニンヌクレオチド交換因子Dock6を相互に調節して感覚ニューロンの軸索成長を制御する

AktとPP2Aはグアニンヌクレオチド交換因子Dock6を相互に調節して感覚ニューロンの軸索成長を制御する

Akt and PP2A Reciprocally Regulate the Guanine Nucleotide Exchange Factor Dock6 to Control Axon Growth of Sensory Neurons

Research Article

Sci. Signal., 5 March 2013
Vol. 6, Issue 265, p. ra15
[DOI: 10.1126/scisignal.2003661]

Yuki Miyamoto1,2, Tomohiro Torii1, Natsuki Yamamori1,3, Toru Ogata4, Akito Tanoue1, and Junji Yamauchi1,2,3*

1 Department of Pharmacology, National Research Institute for Child Health and Development, Setagaya, Tokyo 157-8535, Japan.
2 The Japan Human Sciences Foundation, Chuo, Tokyo 103-0001, Japan.
3 Department of Biological Sciences, Tokyo Institute of Technology, Midori, Yokohama 226-8501, Japan.
4 Department of Rehabilitation for the Movement Functions, National Rehabilitation Center for Persons with Disabilities, Saitama 359-8555, Japan.

* To whom correspondence should be addressed. E-mail: yamauchi-j@ncchd.go.jp or jyamauchi@nch.go.jp

要約:ニューロンの発生においては、軸索が長距離を進み、最終的に末梢組織などの標的と精密な接続を形成する。Dock6は、RhoファミリーのグアノシントリホスファターゼRac1およびCdc42を活性化させ、アクチン細胞骨格を調節する、グアニンヌクレオチド交換因子(GEF)である。われわれは、Dock6のSer1194がリン酸化されると、GEF活性が阻害され、in vitroおよびin vivoで、胎生期の感覚ニューロンの軸索成長と生後の感覚ニューロンの軸索再生が抑制されることを見出した。軸索が成長しつつある発生初期には、プロテインホスファターゼPP2AがDock6と相互作用し、脱リン酸化することにより、Dock6の活性を増大させた。発生後期には、キナーゼAktの存在量が増加し、AktのDock6との結合と、Dock6のSer1194でのリン酸化が生じた。Dock6を欠損したマウスの後根神経節ニューロンでは、リン酸化不可能なS1194A変異をもつDock6の再導入によって、軸索伸長が回復したが、分岐数は回復しなかった。一方、リン酸化を模倣するS1194E変異をもつDock6を再導入すると、早期の分岐が生じた。このように、Dock6のSer1194でのリン酸化状態は、この因子が感覚ニューロンの軸索伸長と分岐のどちらを促進するのかを決定しており、軸索成長中のRho-GEFに対するキナーゼとホスファターゼの作用の相互関係を明らかにしている。

Y. Miyamoto, T. Torii, N. Yamamori, T. Ogata, A. Tanoue, J. Yamauchi, Akt and PP2A Reciprocally Regulate the Guanine Nucleotide Exchange Factor Dock6 to Control Axon Growth of Sensory Neurons. Sci. Signal. 6, ra15 (2013).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2013年3月5日号

Editor's Choice

薬理学
気分障害を糖尿病と交換

Research Article

低分子量GTPaseであるARF6はWNT5Aの媒介するメラノーマの浸潤および転移時のβ-カテニン転写活性を刺激する

AktとPP2Aはグアニンヌクレオチド交換因子Dock6を相互に調節して感覚ニューロンの軸索成長を制御する

最新のResearch Article記事

2020年3月31日号

4-1BB共刺激は非標準的NF-κBシグナル伝達を介してCAR T細胞の生存を促進する

カルモジュリンはファルネシル化KRAS4bの脂質部分を隔離することでその細胞膜局在化を阻害する

Gタンパク質活性化の固有の有効性の低さにより新しいオピオイドアゴニストの改善された副作用プロファイルを説明できる

2020年3月24日号

ヒト代謝アトラス

非標準的STAT1はリン酸化によって転写活性がLPS誘導性IL-6およびIL-12p40産生の促進に拡大する