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腫瘍性タンパク質Tioによる非標準的NF-κB活性化は保存されていないTRAF3結合モチーフを通じて起こる

Noncanonical NF-κB Activation by the Oncoprotein Tio Occurs Through a Nonconserved TRAF3-Binding Motif

Research Article

Sci. Signal., 23 April 2013
Vol. 6, Issue 272, p. ra27
[DOI: 10.1126/scisignal.2003309]

Sarah Jill de Jong1*, Jens-Christian Albrecht1, Fabian Giehler2, Arnd Kieser2, Heinrich Sticht3, and Brigitte Biesinger1†

1 Institut für Klinische und Molekulare Virologie, Friedrich-Alexander-Universität Erlangen-Nürnberg, D-91054 Erlangen, Germany.
2 Abteilung Genvektoren, Helmholtz Zentrum München–Deutsches Forschungszentrum für Gesundheit und Umwelt, D-81377 München, Germany.
3 Institutfür Biochemie, Friedrich-Alexander-Universität Erlangen-Nürnberg, D-91054 Erlangen, Germany.

* Present address: St. Giles Laboratory of Human Genetics of Infectious Diseases, The Rockefeller University, New York, NY 10065, USA.

† Corresponding author. E-mail: Brigitte.Biesinger@viro.med.uni-erlangen.de

要約:核因子κB(NF-κB)転写因子ファミリーのメンバーは、多くの細胞機能を調節する。NF-κBシグナル伝達の活性化は、通常、標準的経路を通して起こるものと非標準的経路を通して起こるものに分類される。ウイルスの腫瘍性タンパク質Tioなど、ほとんどのNF-κB誘導刺激は、両方のNF-κB経路を協調的に活性化させる。しかし、これらのシグナル伝達カスケード間の複数レベルでの広範なクロストークによって、標準的作用と非標準的作用とを識別する能力は制限されている。われわれは、Tioによる非標準的なNF-κB活性化が、腫瘍壊死因子受容体関連因子3(TRAF3)を直接リクルートする特徴的な配列モチーフに依存することを示した。TRAF3結合モチーフを介して、Tioは細胞質からTRAF3をユビキチンに依存せずに欠乏させ、そうすることで非標準的NF-κBカスケードを通したシグナル伝達が阻害されるのを防いだ。さらに、Tio-TRAF3相互作用は、標準的NF-κBシグナル伝達経路の構成要素、または標的遺伝子の発現に影響しなかった。このように、Tioは非標準的NF-κBを標準的経路とのクロストークとは独立に誘導した。まとめると、今回のデータは、非標準的経路の特定の機能についての研究を可能にする非標準的NF-κB活性化の特徴的な分子機序を同定した。

S. J. de Jong, J.-C. Albrecht, F. Giehler, A. Kieser, H. Sticht, B. Biesinger, Noncanonical NF-κB Activation by the Oncoprotein Tio Occurs Through a Nonconserved TRAF3-Binding Motif. Sci. Signal. 6, ra27 (2013).

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