• ホーム
  • チェックポイントからの回復の比較ホスホプロテオミクス解析からDNA損傷応答の新たな制御因子が同定される

チェックポイントからの回復の比較ホスホプロテオミクス解析からDNA損傷応答の新たな制御因子が同定される

Comparative Phosphoproteomic Analysis of Checkpoint Recovery Identifies New Regulators of the DNA Damage Response

Research Resources

Sci. Signal., 23 April 2013
Vol. 6, Issue 272, p. rs9
[DOI: 10.1126/scisignal.2003664]

Vincentius A. Halim1,2,3*, Mónica Alvarez-Fernández1,4*, Yan Juan Xu5, Melinda Aprelia5, Henk W. P. van den Toorn2,3, Albert J. R. Heck2,3, Shabaz Mohammed2,3, and René H. Medema1,5†

1 Department of Medical Oncology and Cancer Genomics Center, University Medical Center Utrecht, 3584 CG Utrecht, Netherlands.
2 Biomolecular Mass Spectrometry and Proteomics Group, Bijvoet Center for Biomolecular Research and Utrecht Institute for Pharmaceutical Sciences, Utrecht University, 3584 CH Utrecht, Netherlands.
3 Netherlands Proteomics Centre, 3584 CH Utrecht, Netherlands.
4 Cell Division and Cancer Group, Spanish National Cancer Research Center (CNIO), E-28029 Madrid, Spain.
5 Division of Cell Biology, Netherlands Cancer Institute, 1066 CX Amsterdam, Netherlands.

* These authors contributed equally to this work.

† Corresponding author. E-mail: r.medema@nki.nl

要約:DNA損傷により誘導される細胞周期停止から細胞がどのようにして回復するかは、今のところあまり理解されていない。われわれは、大規模な定量的ホスホプロテオミクスを実施し、DNA損傷により引き起こされたG2期における細胞周期停止から回復する際に生じたタンパク質リン酸化の変化を同定した。リン酸化が変化したタンパク質154個を同定し、低分子干渉RNA(siRNA)を用いてリン酸化が変化したタンパク質をそれぞれ体系的に欠損させたところ、回復を制御する可能性がある因子を少なくとも10個同定した。紡錘体結合タンパク質アストリンは、回復を制御する可能性のある因子の1つであった。われわれは、DNA損傷により誘導される細胞周期停止中にアストリンが細胞周期制御因子p53の存在量を調節することを見出した。アストリン欠損細胞では、DNA損傷応答の後期にMDM2(murine double minute 2)の存在量が減少し、p53が増加していた。停止細胞において細胞周期進行を促進するタンパク質をコードする遺伝子の発現を持続するにはアストリンが必要であった。このように、アストリンは、DNA損傷から回復している細胞においてp53の存在量を調節することで、細胞周期を再開することができる状態に細胞を維持する。

V. A. Halim, M. Alvarez-Fernández, Y. J. Xu, M. Aprelia, H. W. P. van den Toorn, A. J. R. Heck, S. Mohammed, R. H. Medema, Comparative Phosphoproteomic Analysis of Checkpoint Recovery Identifies New Regulators of the DNA Damage Response. Sci. Signal. 6, rs9 (2013).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2013年4月23日号

Editor's Choice

Notchシグナル伝達
Serrateを介するシス阻害

Research Article

フェロモンにより誘導される形態形成はHOG MAPK経路を活性化することにより浸透圧適応能力を改善する

腫瘍性タンパク質Tioによる非標準的NF-κB活性化は保存されていないTRAF3結合モチーフを通じて起こる

Research Resources

チェックポイントからの回復の比較ホスホプロテオミクス解析からDNA損傷応答の新たな制御因子が同定される

Reviews

哺乳類の筋芽細胞融合におけるシグナル伝達機構

最新のResearch Resources記事

2020年2月4日号

がんにおけるGタンパク質シグナル伝達タンパク質の調節因子の変異ランドスケープの探索

2020年1月28日号

PP2Aの触媒サブユニットのC末端を認識する抗体はPP2Aの活性とホロ酵素の構成の評価には不向きである

抗Mycタグモノクローナル抗体9E10は、隣接する配列前後関係に依存する変動の大きいエピトープ認識を示す

2019年12月10日号

高血圧性腎の代謝再配線

2019年11月26日号

ヒトセクレトーム