• ホーム
  • 異種間タンパク質インタラクトームマッピングからストレス応答経路の種特異的な配線が明らかになる

異種間タンパク質インタラクトームマッピングからストレス応答経路の種特異的な配線が明らかになる

Cross-Species Protein Interactome Mapping Reveals Species-Specific Wiring of Stress Response Pathways

Research Article

Sci. Signal., 21 May 2013
Vol. 6, Issue 276, p. ra38
[DOI: 10.1126/scisignal.2003350]

Jishnu Das1,2*, Tommy V. Vo2,3*, Xiaomu Wei2,4, Joseph C. Mellor5, Virginia Tong2, Andrew G. Degatano2, Xiujuan Wang1,2, Lihua Wang2, Nicolas A. Cordero2, Nathan Kruer-Zerhusen2,3, Akihisa Matsuyama6,7, Jeffrey A. Pleiss3, Steven M. Lipkin4, Minoru Yoshida6,7,8, Frederick P. Roth5,9,10,11,12,13, and Haiyuan Yu1,2†

1 Department of Biological Statistics and Computational Biology, Cornell University, Ithaca, NY 14853, USA.
2 Weill Institute for Cell and Molecular Biology, Cornell University, Ithaca, NY 14853, USA.
3 Department of Molecular Biology and Genetics, Cornell University, Ithaca, NY 14853, USA.
4 Department of Medicine, Weill Cornell College of Medicine, New York, NY 10021, USA.
5 Donnelly Centre, University of Toronto, Toronto, Ontario M5S 3E1, Canada.
6 Chemical Genetics Laboratory, RIKEN Advanced Science Institute, Wako, Saitama 351-0198, Japan.
7 CREST Research Project, JST, Kawaguchi, Saitama 332-0012, Japan.
8 Department of Biotechnology, Graduate School of Agriculture and Life Sciences, University of Tokyo, Bunkyo-ku, Tokyo 113-8657, Japan.
9 Departments of Molecular Genetics and Computer Science, University of Toronto, Toronto, Ontario M5S 3E1, Canada.
10 Center for Cancer Systems Biology, Dana-Farber Cancer Institute, Boston, MA 02115, USA.
11 Harvard Medical School, Boston, MA 02115, USA.
12 Samuel Lunenfeld Research Institute, Mt. Sinai Hospital, Toronto, Ontario M5G 1X5, Canada.
13 Genetic Networks Program, Canadian Institute for Advanced Research, Toronto, Ontario M5G 1Z8, Canada.

* These authors contributed equally to this work.

† Corresponding author. E-mail: haiyuan.yu@cornell.edu

要約:分裂酵母(Schizosaccharomyces pombe)は、出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)よりも、後生動物様の特徴を多く有するが、出芽酵母と同様に遺伝学が容易である。われわれは、検証された大規模双方向性のタンパク質間インタラクトームネットワーク“StressNet”を提示する。これは、分裂酵母においてストレス応答およびシグナル伝達経路の一部として分類されている相互作用タンパク質の、ハイスループット酵母ツーハイブリッドスクリーニングに基づく。我々は、StressNetおよび出芽酵母のオルソロガスタンパク質のタンパク質インタラクトームネットワークを用いて、系統的な異種間のインタラクトームマッピングを行った。異種間比較ネットワーク研究により、分裂酵素マイトジェン活性化プロテインキナーゼSty1経路のこれまで同定されなかった構成要素(Snr1)が検出された。免疫共沈降試験から、Snr1はSty1と相互作用し、snr1欠損は分裂酵母細胞のストレスに対する感受性を亢進させることが示された。StressNetと出芽酵母のオルソロガスタンパク質のインタラクトームネットワークを比較すると、これらのストレス応答とシグナル伝達に関わるタンパク質の相互作用の大部分は、種間で保存されていないが、“再配線(rewired)”されていることが示された。つまり、オルソロガスタンパク質は両種で異なる結合パートナーを有していた。特に、異なる機能モジュールのタンパク質を結び付ける一過性の相互作用は、保存されているよりも再配線されている可能性が高かった。酵母ツーハイブリッドアッセイを用いて、一方の酵母種のタンパク質と他方の酵母種の対応する結合パートナーの間の相互作用を直接検討したところ、“保存されている”と伝統的に考えられていた相互作用の約半分が、新しい機能を供給する可能性のある、変化した相互作用インターフェースを形成していることが明らかになった。

J. Das, T. V. Vo, X. Wei, J. C. Mellor, V. Tong, A. G. Degatano, X. Wang, L. Wang, N. A. Cordero, N. Kruer-Zerhusen, A. Matsuyama, J. A. Pleiss, S. M. Lipkin, M. Yoshida, F. P. Roth, H. Yu, Cross-Species Protein Interactome Mapping Reveals Species-Specific Wiring of Stress Response Pathways. Sci. Signal. 6, ra38 (2013).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2013年5月21日号

Editor's Choice

マイクロRNA
低酸素がmiRNAのプロセシングを抑制する

Research Article

エストロゲンは膜受容体シグナル伝達のみによって肝臓での脂質含量を減少させる

真核生物のGタンパク質シグナル伝達は活性化にGタンパク質共役受容体を必要とするように進化した

異種間タンパク質インタラクトームマッピングからストレス応答経路の種特異的な配線が明らかになる

Reviews

粘りのあるシグナル伝達—AdhesionクラスGタンパク質共役受容体が舞台に上がる

最新のResearch Article記事

2018年5月1日号

核内PTENはマイクロRNAレギュロンの成熟を促進し、敗血症のMyD88依存的感受性を制限する

VEGF-ニューロピリン-2シグナル伝達はRac GAP β2-キメリンのTAZ媒介性抑制によって乳がん細胞における幹様形質を促進する

IKKαとLC3の相互作用がTLR9含有LAPosomeを介してI型インターフェロン産生を促進する

モノラウリン酸グリセロールはLATとSLP-76ミクロクラスターとの結合を遮断することにより糸状仮足の形成を誘導する

2018年4月24日号

マイトファジーはパーキン依存性UCP1非依存性の機構を介してベージュ脂肪細胞維持を制御する