• ホーム
  • C末端SH3ドメインはVavファミリータンパク質の分子内阻害に寄与する

C末端SH3ドメインはVavファミリータンパク質の分子内阻害に寄与する

The C-Terminal SH3 Domain Contributes to the Intramolecular Inhibition of Vav Family Proteins

Research Article

Sci. Signal., 15 April 2014
Vol. 7, Issue 321, p. ra35
[DOI: 10.1126/scisignal.2004993]

Mar?a Barreira1,2, Salvatore Fabbiano1,2*, Jos? R. Couceiro1,2*, Eva Torreira3, Jorge L. Mart?nez-Torrecuadrada4, Guillermo Montoya5, Oscar Llorca3, and Xos? R. Bustelo1,2†

1 Centro de Investigaci?n del C?ncer, Campus Unamuno, E37007 Salamanca, Spain.
2 Instituto de Biolog?a Molecular y Celular del C?ncer, Consejo Superior de Investigaciones Cient?ficas (CSIC)-University of Salamanca, Campus Unamuno, E37007 Salamanca, Spain.
3 Centro de Investigaciones Biol?gicas, CSIC, 9 Ramiro de Maeztu Street, E28040 Madrid, Spain.
4 Biotechnology Programme, Centro Nacional de Investigaciones Oncol?gicas, 3 Melchor Fern?ndez Almagro Street, E28029 Madrid, Spain.
5 Structural Biology and Biocomputing Programme, Centro Nacional de Investigaciones Oncol?gicas, E28029 Madrid, Spain.

* These authors contributed equally to this work.

†?Corresponding author. E-mail: xbustelo@usal.es

要約

Vavタンパク質は、リン酸化依存性グアニンヌクレオチド交換因子(GEF)であり、Rhoファミリーメンバーのグアノシントリホスファターゼ(GTPase)の活性化を触媒する。現在の制御モデルでは、これらのGEFのリン酸化されていない触媒不活性な状態は、アミノ末端ドメインと中心の触媒コアの間の分子内相互作用により維持され、これがGTPaseに対するVavタンパク質の結合を遮断すると考えられている。われわれは、この自己阻害が機構的により複雑で、Vavのカルボキシル末端Src相同3(SH3)領域と、触媒ドメインおよびプレクストリン相同(PH)ドメインとの二価性の会合も伴うことを示した。そのような相互作用は、プロリンリッチ領域には依存しない機構を通して生じた。この二重にロックされた状態から完全に解放されるには、複数のリン酸化チロシン残基からの相乗的な減弱効果が必要であったことから、上流のシグナル伝達インプットにしたがってVav GEF活性の勾配を生じさせる最適化されたシステムが得られた。この機構が哺乳類とキイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)のVavタンパク質に共通していることから、このタンパク質ファミリーによくみられる制御特性かもしれないことが示唆される。

M. Barreira, S. Fabbiano, J. R. Couceiro, E. Torreira, J. L. Mart?nez-Torrecuadrada, G. Montoya, O. Llorca, X. R. Bustelo, The C-Terminal SH3 Domain Contributes to the Intramolecular Inhibition of Vav Family Proteins. Sci. Signal. 7, ra35 (2014).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2014年4月15日号

Editors' Choice

免疫学
T細胞が脳を傷つける

Research Article

C末端SH3ドメインはVavファミリータンパク質の分子内阻害に寄与する

BAALCイントロン内のmiR-3151はTP53経路の制御を解除することにより白血病を誘発する

最新のResearch Article記事

2025年04月22日号

がん細胞の再上皮化がオートファジーとDNA損傷を増加させる:乳がんの休眠と再発への影響

2025年04月08日号

統合失調症治療薬チオチキセンはアルギナーゼ1および連続的なエフェロサイトーシスを誘導することによってマクロファージを刺激して病原性細胞を除去する

2025年04月01日号

RIPK3はニューロンでRHIMドメイン依存性の抗ウイルス炎症転写を調整する

2025年03月25日号

細胞内RNAに結合するループス由来自己抗体はcGASに媒介される腫瘍免疫を活性化し、RNAを細胞へ送達することができる

2025年03月18日号

転移性前立腺がんにおいてキナーゼPLK1は、抗アンドロゲン剤エンザルタミドに対するヘッジホッグシグナル伝達依存性の耐性を促進する