• ホーム
  • DEAHボックスRNAヘリカーゼDHX15は抗ウイルス応答時にMAVSの下流でNF-κBおよびMAPKシグナル伝達を活性化させる

DEAHボックスRNAヘリカーゼDHX15は抗ウイルス応答時にMAVSの下流でNF-κBおよびMAPKシグナル伝達を活性化させる

The DEAH-Box RNA Helicase DHX15 Activates NF-κB and MAPK Signaling Downstream of MAVS During Antiviral Responses

Research Article

Sci. Signal., 29 April 2014
Vol. 7, Issue 323, p. ra40
[DOI: 10.1126/scisignal.2004841]

Kenta Mosallanejad1, Yusuke Sekine1, Seiko Ishikura-Kinoshita1, Kazuo Kumagai2,3, Tetsuo Nagano2, Atsushi Matsuzawa1, Kohsuke Takeda1,4, Isao Naguro1, and Hidenori Ichijo1,2*

1 Laboratory of Cell Signaling, Graduate School of Pharmaceutical Sciences, The University of Tokyo, 7-3-1 Hongo, Bunkyo-ku, Tokyo 113-0033, Japan.
2 Open Innovation Center for Drug Discovery, The University of Tokyo, Tokyo 113-0033, Japan.
3 Genomic Science Laboratories, Dainippon Sumitomo Pharma Co. Ltd., Osaka 554-0022, Japan.
4 Division of Cell Regulation, Graduate School of Biomedical Sciences, Nagasaki University, 1-14 Bunkyo-machi, Nagasaki 852-8521, Japan.

* Corresponding author. E-mail: ichijo@mol.f.u-tokyo.ac.jp

RNAウイルスによる感染時には、DExD/HボックスRNAヘリカーゼであるRIG-I(レチノイン酸誘導性遺伝子I)およびMDA5(メラノーマ分化関連遺伝子5)が、アダプタータンパク質MAVS(ミトコンドリア抗ウイルスシグナル伝達)が関与する未知の機構を介して、インターフェロン調節因子3(IRF3)、核内因子κB(NF-κB)、c-Junアミノ末端キナーゼ(JNK)、p38マイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)のシグナル伝達経路を活性化させる。われわれは、ショウジョウバエ(Drosophila)異所性発現スクリーニングを用いて、p38 MAPK経路の活性化因子としてDEAHボックスポリペプチド15(DHX15)を同定した。ヒトDHX15は、合成二本鎖RNAアナログポリ(I:C)(ポリイノシン・ポリシチジン酸)に応答して、NF-κB経路、JNK経路、p38 MAPK経路の活性化に関与したが、IRF3経路の活性化には関与せず、DHX15は、ポリ(I:C)とRNAウイルス感染に応答した最適なサイトカイン産生に必要であった。DHX15はMAVSと物理的に相互作用し、NF-κBおよびMAPK経路のMAVS依存性活性化を仲介した。さらにDHX15は、ポリ(I:C)およびRNAウイルス依存性のMAVS介在性アポトーシスに必要であった。このようにわれわれの結果は、RIG-I様受容体シグナル伝達において、DHX15がMAVSの下流でNF-κBおよびMAPK経路を特異的に刺激し、MAVSを介するサイトカイン産生とアポトーシスに関与することを示している。

K. Mosallanejad, Y. Sekine, S. Ishikura-Kinoshita, K. Kumagai, T. Nagano, A. Matsuzawa, K. Takeda, I. Naguro, H. Ichijo, The DEAH-Box RNA Helicase DHX15 Activates NF-κB and MAPK Signaling Downstream of MAVS During Antiviral Responses. Sci. Signal. 7, ra40 (2014).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2014年4月29日号

Editor's Choice

免疫学
マクロファージの鉄問題を解決する

Research Article

線虫(Caenorhabditis elegans)における嗅覚受容体のスクリーニングで高濃度および低濃度の匂い物質を感知するさまざまな受容体が明らかに

DEAHボックスRNAヘリカーゼDHX15は抗ウイルス応答時にMAVSの下流でNF-κBおよびMAPKシグナル伝達を活性化させる

Research Resources

SUMO2修飾部位のプロテオームワイドな同定

Perspectives

粘液は単なる静的バリアではない

最新のResearch Article記事

2018年5月1日号

核内PTENはマイクロRNAレギュロンの成熟を促進し、敗血症のMyD88依存的感受性を制限する

VEGF-ニューロピリン-2シグナル伝達はRac GAP β2-キメリンのTAZ媒介性抑制によって乳がん細胞における幹様形質を促進する

IKKαとLC3の相互作用がTLR9含有LAPosomeを介してI型インターフェロン産生を促進する

モノラウリン酸グリセロールはLATとSLP-76ミクロクラスターとの結合を遮断することにより糸状仮足の形成を誘導する

2018年4月24日号

マイトファジーはパーキン依存性UCP1非依存性の機構を介してベージュ脂肪細胞維持を制御する