• ホーム
  • ショウジョウバエにおいて足場タンパク質Cnkは受容体チロシンキナーゼAlkに結合し内臓ファウンダー細胞の特異化を促進する

ショウジョウバエにおいて足場タンパク質Cnkは受容体チロシンキナーゼAlkに結合し内臓ファウンダー細胞の特異化を促進する

The scaffolding protein Cnk binds to the receptor tyrosine kinase Alk to promote visceral founder cell specification in Drosophila

Research Article

Sci. Signal. 24 Oct 2017:
Vol. 10, Issue 502, eaan0804
DOI: 10.1126/scisignal.aan0804

Georg Wolfstetter1, Kathrin Pfeifer1, Jesper R. van Dijk1, Fredrik Hugosson1, Xiangyi Lu2, and Ruth H. Palmer1,*

1 Department of Medical Biochemistry and Cell Biology, Institute of Biomedicine, Sahlgrenska Academy, University of Gothenburg, Medicinaregatan 9A, SE-40530 Gothenburg, Sweden.
2 Department of Biochemistry and Molecular Biology, Wayne State University School of Medicine, 5 40 E. Canfield Avenue, Detroit, MI 48201, USA.

* Corresponding author. Email: ruth.palmer@gu.se

要約
ショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)では、内臓中胚葉の筋ファウンダー細胞を規定するのに、受容体チロシンキナーゼ(RTK)未分化リンパ腫キナーゼ(Alk)およびそのリガンドjelly belly(Jeb)が必要とされる。われわれは、このシグナル伝達経路における足場タンパク質Cnk(Rasキナーゼサプレッサーコネクターエンハンサー)の重要な役割を同定した。Cnkのカルボキシル末端のAlk相互作用最小領域を異所的に発現する胚、または母性および接合体性cnk欠く胚は、内臓ファウンダー細胞または機能的な腸管筋を形成せず、jebおよびAlk突然変異体の表現型に類似する表現型を示した。Cnk遺伝子座におけるAlk相互作用領域全体の欠損は、内臓中胚葉でのAlkシグナル伝達経路に影響を与えたが、他の組織における他のRTKシグナル伝達経路には影響しなかった。さらに、Cnk相互作用タンパク質Aveugle(Ave)は、発生中の内胚葉でのAlkシグナル伝達に重要であった。Alkシグナル伝達はMAPK/ERK経路を刺激するが、この経路の活性化を促進する足場タンパク質Ksrは内臓ファウンダー細胞の特異化を促進するのには必要とされなかった。したがって、CnkおよびAveは、Alkの下流の重要な分子であり、それらの欠失は、Alkおよびjeb突然変異体の内臓ファウンダー細胞の特異化欠損を遺伝子型模写し、Alkシグナル伝達におけるCnkおよびAveの必須の役割を示している。

Citation: G. Wolfstetter, K. Pfeifer, J. R. van Dijk, F. Hugosson, X. Lu, R. H. Palmer, The scaffolding protein Cnk binds to the receptor tyrosine kinase Alk to promote visceral founder cell specification in Drosophila. Sci. Signal. 10, eaan0804 (2017).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2017年10月24日号

Editors' Choice

膵がんの超抑制因子

Research Article

ショウジョウバエにおいて足場タンパク質Cnkは受容体チロシンキナーゼAlkに結合し内臓ファウンダー細胞の特異化を促進する

セラミドは一次繊毛におけるTGF-β受容体I/IIの輸送とシグナル伝達を阻害して細胞遊走と腫瘍転移を減弱させる

TCR刺激性の細胞表面CD46発現の変化が1型制御性T細胞を生成する

最新のResearch Article記事

2026年03月17日号

非リン酸化の閉じた構造のエズリンはRNAに結合し骨肉腫細胞において転移表現型を維持する

2026年03月17日号

転写因子HAT1の酸化還元制御がシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)において基底防御を制限し、感染に対する反応を促進する

2026年03月10日号

外因性デリバリーのために再設計されたヒトおよびマウスの長鎖非コードRNAがヒトマクロファージおよびマウスにおいてLPS誘発性炎症を軽減する

2026年03月03日号

グルコース代謝は大腸がんにおいてグリコシル化した局所シグナル伝達因子を介して異常なSTAT3シグナル伝達を持続させる

2026年02月17日号

GPR97/ADGRG3のテザーアゴニストによる活性化は好中球の極性化と遊走を誘導するが、ベクロメタゾンではそのような作用は認められない