• ホーム
  • カドヘリン-11を介した筋線維芽細胞へのマクロファージの接着が、活性型TGF-βの線維化促進性ニッチを確立する

カドヘリン-11を介した筋線維芽細胞へのマクロファージの接着が、活性型TGF-βの線維化促進性ニッチを確立する

Cadherin-11-mediated adhesion of macrophages to myofibroblasts establishes a profibrotic niche of active TGF-β

Research Article

Sci. Signal. 15 Jan 2019:
Vol. 12, Issue 564, eaao3469
DOI: 10.1126/scisignal.aao3469

Monika Lodyga1,*, Elizabeth Cambridge1,*, Henna M. Karvonen1,2, Pardis Pakshir1,3, Brian Wu4,5, Stellar Boo1, Melanie Kiebalo1, Riitta Kaarteenaho2, Michael Glogauer6, Mohit Kapoor4,5, Kjetil Ask7, and Boris Hinz1,2,6,†

1 Laboratory of Tissue Repair and Regeneration, Faculty of Dentistry, University of Toronto, Toronto, Ontario M5G 1G6, Canada.
2 Respiratory Medicine, Research Unit of Internal Medicine, Medical Research Center Oulu, Oulu University Hospital and University of Oulu, POB 20, 90029, Oulu, Finland.
3 Institute of Biomaterials and Biomedical Engineering, University of Toronto, Toronto, Ontario M5S 3G9, Canada.
4 Department of Surgery and Department of Laboratory Medicine and Pathobiology, University of Toronto, Toronto, Ontario M5T 2S8, Canada.
5 Arthritis Program, Krembil Research Institute, University Health Network, Toronto, Ontario, Canada.
6 Faculty of Dentistry, University of Toronto, Toronto, Ontario M5G 1G6, Canada.
7 Department of Medicine, McMaster University, Firestone Institute for Respiratory Health, Hamilton, Ontario L8N 4A6, Canada.

† Corresponding author. Email: boris.hinz@utoronto.ca

* These authors contributed equally to this work.

要約

マクロファージは、線維芽細胞が活性化されて筋線維芽細胞に分化することに寄与する。この筋線維芽細胞はコラーゲンを分泌し、コラーゲン基質を収縮させて損傷組織を迅速に修復する。しかし持続的な筋線維芽細胞の活性化は、臓器機能を損なう線維性瘢痕組織の蓄積を誘発する。われわれは、緊急の有益な修復を破壊的な進行性線維化へと移行させる主要な過程を調べた。その結果、カドヘリン-11の同型相互作用が、線維化促進性の筋線維芽細胞への特異的なマクロファージ結合とその持続的な活性化を促進することを明らかにした。マウスおよびヒト線維化肺組織において、カドヘリン-11は、マクロファージと筋線維芽細胞の接触部に非常に豊富に存在した。接着アッセイを行ったところ、カドヘリン-11接合はマクロファージと筋線維芽細胞の間の特異的認識および強力な接着を媒介していた。カドヘリン-11を介した接着が果たす機能の1つは、マクロファージ-筋線維芽細胞ペア間での潜在型トランスフォーミング増殖因子-β(TGF-β)の限局的な活性化であり、これは互いに接触していないマクロファージと筋線維芽細胞の共培養においては認められなかった。われわれのデータは、カドヘリン-11接合が、潜在型TGF-β産生マクロファージとTGF-β活性化筋線維芽細胞を互いに近傍に保持していることを示唆している。カドヘリン-11の同型相互作用の阻害は、マクロファージ-筋線維芽細胞の分離を引き起し、それによる線維化促進性のニッチの不安定化に用いることができるかもしれない。

Citation: M. Lodyga, E. Cambridge, H. M. Karvonen, P. Pakshir, B. Wu, S. Boo, M. Kiebalo,R. Kaarteenaho, M. Glogauer, M. Kapoor, K. Ask, B. Hinz, Cadherin-11-mediated adhesion of macrophages to myofibroblasts establishes a profibrotic niche of active TGF-β. Sci. Signal. 12, eaao3469 (2019).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2019年1月15日号

Editor's Choice

mTORC1はセンサーなしで作動する

Research Article

カドヘリン-11を介した筋線維芽細胞へのマクロファージの接着が、活性型TGF-βの線維化促進性ニッチを確立する

細胞活性化に対する個々のリガンド-受容体結合事象の確率論的順序のマッピング:T細胞はまれな事象に応答する

フィトスフィンゴシンとCD300bの相互作用がザイモサン誘発性一酸化窒素依存性の好中球動員を促進する

最新のResearch Article記事

2019年1月15日号

カドヘリン-11を介した筋線維芽細胞へのマクロファージの接着が、活性型TGF-βの線維化促進性ニッチを確立する

細胞活性化に対する個々のリガンド-受容体結合事象の確率論的順序のマッピング:T細胞はまれな事象に応答する

フィトスフィンゴシンとCD300bの相互作用がザイモサン誘発性一酸化窒素依存性の好中球動員を促進する

2019年1月8日号

マンガンはミクログリア細胞においてNLRP3インフラマソームシグナル伝達を活性化し、エクソソームによるASC放出を増やす

ホスファターゼPTPROtのTyr399のリン酸化はin vivoで破骨細胞活性と骨量を調節する分子スイッチになっている