• ホーム
  • TLR7とTLR8はRNAウイルス感染時に単球の異なる経路を活性化する

TLR7とTLR8はRNAウイルス感染時に単球の異なる経路を活性化する

TLR7 and TLR8 activate distinct pathways in monocytes during RNA virus infection

Research Article

Sci. Signal. 29 Oct 2019:
Vol. 12, Issue 605, eaaw1347
DOI: 10.1126/scisignal.aaw1347

Marine de Marcken*, Khushwant Dhaliwal, Ann Caroline Danielsen, Anne Sophie Gautron, and Margarita Dominguez-Villar†‡

Department of Neurology, Yale School of Medicine, New Haven, CT 06520, USA.

‡ Corresponding author. Email: m.dominguez-villar@imperial.ac.uk

* Present address: Department of Environmental and Occupational Health Sciences, University of Washington, Seattle, WA 98195-7234, USA.

† Present address: Department of Medicine, Imperial College London, W2 1PG London, UK.

要約

ヒト血液CD14+単球は、病原体を感知して応答する骨髄由来の白血球である。RNAウイルスによる自然免疫活性化は、細胞内RIG-I様受容体を優先的に介して起こるが、Toll様受容体(TLR)などの他の核酸認識受容体は、ウイルス感染の最終的な結果を細かくプログラミングする役割を果たす。本研究では、コクサッキー(CV)、脳心筋炎(EMCV)、インフルエンザA(IAV)、麻疹(MV)、センダイ(SV)、または水疱性口内炎(VSV)ウイルスの感染に対するヒト単球の応答を分析した。単球では、感染に対するI型インターフェロン(IFN)およびサイトカイン応答がRNAウイルス特異的であり、一本鎖RNAを感知するTLR7およびTLR8が差次的に関与していることがわかった。これらのTLRは、単球において異なるシグナル伝達カスケードを活性化し、CD4+ Tヘルパー細胞の極性化に関与するサイトカインの産生の差違と相関した。さらに、TLR7シグナル伝達により、転写因子FOSL1の発現が特異的に増加し、それにより単球によるIL-27およびTNFαの産生が減少することがわかった。TLR8ではなくTLR7による単球の活性化はCa2+流動も刺激し、I型IFN応答を妨げた。われわれの研究は、ヒト単球において、TLR7とTLR8がRNAウイルス感染時に異なる表現型に寄与する異なるシグナル伝達経路を誘発したことを示している。さらに、われわれは、特定のTヘルパーおよび抗ウイルス応答を促進するこれらの経路内の個別の標的を定義した。

Citation: M. de Marcken, K. Dhaliwal, A. C. Danielsen, A. S. Gautron, M. Dominguez-Villar, TLR7 and TLR8 activate distinct pathways in monocytes during RNA virus infection. Sci. Signal. 12, eaaw1347 (2019).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2019年10月29日号

Editors' Choice

炎症は幹細胞の静止状態を誘導する

Research Article

iRhom2は胆管閉塞誘発性の肝線維化を抑制する

TLR7とTLR8はRNAウイルス感染時に単球の異なる経路を活性化する

最新のResearch Article記事

2026年07月21日号

がんにおけるNDRG1の発現はDNA損傷修復への依存性とキナクリン(quinacrine)に対する感受性をもたらす

2026年07月21日号

治療効果と副作用の低減が見込まれる新規サイケデリックのキパジン(quipazine)誘導体の設計

2026年07月14日号

E3リガーゼTRIM13はSTIM1量およびIRE1α依存性小胞体ストレス応答を低下させることによりLPS誘導性炎症を抑制する

2026年07月14日号

グリセロール3-リン酸がmTORC1のGATOR2依存性制御を通じて脂質代謝を活性化する

2026年07月07日号

キナーゼTBK1およびIKKεの欠損はIFN-γを介する炎症性細胞死プログラムを通じてT細胞殺傷に対する標的がん細胞の感受性を高める