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GPCR修飾タンパク質であるMRAP2はグレリン受容体GHSR1aの偏向性シグナル伝達と恒常的活性の両方を調節する

The GPCR accessory protein MRAP2 regulates both biased signaling and constitutive activity of the ghrelin receptor GHSR1a

Research Article

Sci. Signal. 07 Jan 2020:
Vol. 13, Issue 613, eaax4569
DOI: 10.1126/scisignal.aax4569

Alix A. J. Rouault1, Luciana K. Rosselli-Murai2, Ciria C. Hernandez3, Luis E. Gimenez3, Gregory G. Tall2, and Julien A. Sebag1,*

  1. 1 Department of Molecular Physiology and Biophysics, Fraternal Order of Eagles Diabetes Research Center, Iowa Neuroscience Institute, Pappajohn Biomedical Institute, University of Iowa, Iowa City, IA 52242, USA.
  2. 2 Department of Pharmacology, University of Michigan, Ann Arbor, MI 48109, USA.
  3. 3 Life Sciences Institute, University of Michigan, Ann Arbor, MI 48109, USA.

* Corresponding author. Email: julien-sebag@uiowa.edu

要約

グレリンは空腹期に胃から分泌されるホルモンであり、その受容体である成長ホルモン分泌促進因子1a(GHSR1a)を介して働き、食物摂取を促して低血糖を阻止する。したがってGHSR1aはエネルギーとグルコースの恒常性の重要な制御因子であり、かつ肥満治療の標的である。今回われわれは、修飾タンパク質MRAP2がGHSR1aの恒常的活性を阻害するのみならず、グレリンに応答したそのGタンパク質依存性シグナル伝達の増強ならびにβ-アレスチンの動員とシグナル伝達の遮断により、GHSR1aのシグナル伝達を変化させることを明らかにした。さらに、Gαqとβ-アレスチン経路に対するMRAP2の影響は独立しており、MRAP2の異なる領域が関与していた。これらの所見は、in vivoにおけるグレリン機能の調節およびエネルギーの恒常性におけるMRAP2の役割に重要である可能性がある。さらにこれらは、修飾タンパク質がその内因性アゴニストに応答してGPCRの下流シグナル伝達にバイアスをかける可能性も示している。

Citation: A. A. J. Rouault, L. K. Rosselli-Murai, C. C. Hernandez, L. E. Gimenez, G. G. Tall, J. A. Sebag, The GPCR accessory protein MRAP2 regulates both biased signaling and constitutive activity of the ghrelin receptor GHSR1a. Sci. Signal. 13, eaax4569 (2020)

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2020年1月7日号

Research Article

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