• ホーム
  • アクチビンAは後天的な異所性骨化の発症を促進しマウスにおける疾患軽減の効果的な標的である

アクチビンAは後天的な異所性骨化の発症を促進しマウスにおける疾患軽減の効果的な標的である

Activin A promotes the development of acquired heterotopic ossification and is an effective target for disease attenuation in mice

Research Article

Sci. Signal. 09 Feb 2021:
Vol. 14, Issue 669, eabd0536
DOI: 10.1126/scisignal.abd0536

Christina Mundy1,*, Lutian Yao1,2,*, Sayantani Sinha3, Juliet Chung1, Danielle Rux1, Sarah E. Catheline1, Eiki Koyama1, Ling Qin4, and Maurizio Pacifici1,†

  1. 1 Translational Research Program in Pediatric Orthopaedics, Division of Orthopaedic Surgery, Children's Hospital of Philadelphia, Philadelphia, PA 19104, USA.
  2. 2 Department of Orthopaedics, The First Hospital of China Medical University, Liaoning 110001, China.
  3. 3 Division of Hematology, Children's Hospital of Philadelphia, Philadelphia, PA 19104, USA.
  4. 4 Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, University of Pennsylvania, Philadelphia, PA 19104, USA.

† Corresponding author. Email: pacificim@email.chop.edu

* These authors contributed equally to this work.

要約

異所性骨化(HO)は、組織損傷または他の傷害により引き起こされる炎症によって起こる衰弱につながりがちな症状であり、その後、軟骨形成、骨形成、および骨格外骨の蓄積が続く。現在の治療法はあまり効果的ではなく、別のHOを引き起こすリスクなどの副作用がある。TGF-βファミリーのメンバーであるアクチビンAは、活性化されたマクロファージや他の炎症性細胞によって産生され、細胞内エフェクターSMAD2およびSMAD3(SMAD2/3)を刺激する。HOは炎症から始まり、SMAD2/3の活性化は軟骨形成性を示すため、アクチビンAがHOの発症を促進するかどうかを調べた。後天性の筋肉内および皮下HOのマウスモデルを用いて、全身投与された中和抗体による内因性アクチビンAの遮断がHOの発症と骨の蓄積を減少させることを発見した。単一細胞RNA-seq分析と発生軌跡は、その多くがアクチビンA(Inhba)をコードする遺伝子も発現しているSox9+骨格前駆細胞のHO部位への動員が、抗体処理により減少することを示した。機能獲得アッセイは、アクチビンAがSMAD2/3シグナル伝達を介して前駆細胞の軟骨形成分化を増強し、HO誘導インプラントにアクチビンAを含ませるとin vivoでHOの発症が増強されることを示した。合わせると、われわれのデータは、アクチビンAがマウスにおける後天性HOの重要な上流シグナル伝達刺激因子であり、患者におけるこの病理形態に対する効果的な治療標的となる可能性があることを明らかにしている。

Citation: C. Mundy, L. Yao, S. Sinha, J. Chung, D. Rux, S. E. Catheline, E. Koyama, L. Qin, M. Pacifici, Activin A promotes the development of acquired heterotopic ossification and is an effective target for disease attenuation in mice. Sci. Signal. 14, eabd0536 (2021

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2021年2月9日号

Editors' Choice

ATDCはKEAPに結合してNRF2を活性化する

Research Article

キネトプラスト類特異的なホスファターゼKPP1はブルーストリパノソーマ(Trypanosoma brucei)においてPLK活性を減弱させて鞭毛の継承を促進する

アクチビンAは後天的な異所性骨化の発症を促進しマウスにおける疾患軽減の効果的な標的である

最新のResearch Article記事

2025年12月23日号

がん関連線維芽細胞はEML4-ALK駆動型肺がんにおいてインテグリンとMETの並列シグナル伝達によってALK阻害剤耐性を付与する

2025年12月23日号

機械受容チャネルTRPV4は肺胞マクロファージのNF-κBシグナル伝達を制限することによって肺炎症を抑制する

2025年12月23日号

タンパク質デニトロシラーゼSCoR2は脂肪生成と脂肪蓄積を制御する

2025年12月16日号

修飾タンパク質MRAP2はメラノコルチン-3受容体と直接相互作用してシグナル伝達を増強する

2025年12月16日号

TNF-αシグナル伝達はドパミン輸送体およびL型Ca2+チャネルを刺激することによってメタンフェタミンのドパミン作動性作用を調節する