• ホーム
  • ETV7は抗ウイルス遺伝子の発現とインフルエンザウイルスの抑制を制限する

ETV7は抗ウイルス遺伝子の発現とインフルエンザウイルスの抑制を制限する

ETV7 limits antiviral gene expression and control of influenza viruses

Research Article

Science Signaling 13 Jul 2021:
Vol. 14, Issue 691, eabe1194
DOI: 10.1126/scisignal.abe1194

Heather M. Froggatt, Alfred T. Harding, Ryan R. Chaparian, Nicholas S. Heaton*

Department of Molecular Genetics and Microbiology, Duke University School of Medicine, Durham, NC 27710, USA.

* Corresponding author. Email: nicholas.heaton@duke.edu

要約

I型インターフェロン(IFN)応答は、ウイルス感染に対する自然免疫応答の重要な要素である。IFN応答遺伝子(ISG)の発現が不十分であると、ウイルス伝播を制限できなくなる可能性がある一方、過剰なISG活性化はIFNに関連した病態につながる可能性があるため、IFN応答の正確な制御がきわめて重要である。正と負の両方の調節因子がIFNシグナル伝達の大きさと持続時間を制御しているが、いくつかのISGが、IFN応答そのものの性質を調節することもわかっている。この研究でわれわれは、CRISPR活性化スクリーニングを実施し、I型IFN応答のこれまで知られていなかった調節因子を同定した。ETSバリアント転写因子7(ETV7)をコードする、強く誘導されるISGが、I型IFN応答の負の調節因子であることを確認した。しかし、ETV7はISGの転写を均一に抑制するわけではなかった。代わりにETV7は、IFNを介するインフルエンザウイルスの抑制に特に重要な、一部の抗ウイルスISGを選択的に標的とした。総合すると、われわれのデータにより、ETV7にIFN応答調節因子としての機能が与えられ、さらに、ETV7が自然抗ウイルス応答を高め、IFNベースの抗ウイルス療法を増強するための治療標的候補として同定される。

Citation: H. M. Froggatt, A. T. Harding, R. R. Chaparian, N. S. Heaton, ETV7 limits antiviral gene expression and control of influenza viruses. Sci. Signal. 14, eabe1194 (2021).

英文原文をご覧になりたい方はScience Signaling オリジナルサイトをご覧下さい

英語原文を見る

2021年7月13日号

Editors' Choice

腫瘍浸潤を促進する

Research Article

伸長因子eEF1A2は樹状突起棘において翻訳とアクチン動態を制御する

ETV7は抗ウイルス遺伝子の発現とインフルエンザウイルスの抑制を制限する

最新のResearch Article記事

2026年09月22日号

DishevelledはGirdin-LとのPDZドメインを介した特異な結合様式により一次繊毛の解体を促進する

2026年09月22日号

PAGはアクチンに結合することでT細胞の免疫シナプス機能を支持している

2026年09月15日号

RAMP3近接相互作用因子のMYO6はリンパ管内皮細胞においてGPCR CLRの時間空間的シグナル伝達を決定する

2026年09月08日号

クロストリディオイデス・デフィシル(Clostridioides difficile)は宿主の栄養免疫に対する応答と共生生物由来の抗菌薬に対する応答を共役させることによって腸内での増殖を可能にする

2026年09月08日号

HRASはコドンおよびアレル特異的に変異型NRASが引き起こす形質転換を促進する