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限定されたTCRγδ関連Syk活性がPI3Kを利用して胸腺におけるIL-17A分泌γδ T細胞の発達を促進する

Constrained TCRγδ-associated Syk activity engages PI3K to facilitate thymic development of IL-17A-secreting γδ T cells

Research Article

Science Signaling 20 Jul 2021:
Vol. 14, Issue 692, eabc5884
DOI: 10.1126/scisignal.abc5884

Nital Sumaria, Stefania Martin, Daniel J. Pennington*

Blizard Institute, Barts and The London School of Medicine and Dentistry, Queen Mary University of London, 4 Newark Street, London E1 2AT, UK.

* Corresponding author. Email: d.pennington@qmul.ac.uk

要約

マウスγδ17細胞は、γδ T細胞受容体(TCRγδ)を有し、インターロイキン17A(IL-17A)を分泌するT細胞であり、胸腺で生成され、多様な免疫反応においてきわめて重要である。インターフェロンγ(IFN-γ)分泌γδ細胞(γδIFN細胞)の発達には強いTCRγδシグナルが必要だが、γδ17細胞の生成には、比較的弱いTCRγδシグナル伝達が必要である。本稿でわれわれは、TCRγδ下流のキナーゼSykの限定された活性化が胸腺におけるγδ細胞の発達に必要であることを示した。TCRγδを刺激してSyk活性を亢進させても、Sykを阻害してSyk活性を低下させても、それぞれ、γδ17細胞数が大幅に減少した。このように限定された範囲内のSyk活性が、ホスホイノシチド3キナーゼ(PI3K)−Aktシグナル伝達経路を至適に利用し、IL-17プログラムのマスターレギュレーターであるRORγtおよびc-Mafの発現を維持した。PI3Kを阻害すると、γδ17細胞の発達が抑制されただけでなく、これまでに記述されていない特有のγδ T細胞サブセットの発達が増強された。このCD8+Ly6a+ γδ T細胞は、I型IFN遺伝子発現特性を有し、IFN-βによる刺激に応答して膨張した。まとめると、これらの研究は、比較的弱いTCRγδシグナル伝達が特有のシグナル伝達経路に関与してγδ17細胞の運命を特定し、γδ T細胞の発達におけるI型IFNの役割を同定する様子を明らかにするものである。

Citation: N. Sumaria, S. Martin, D. J. Pennington, Constrained TCRγδ-associated Syk activity engages PI3K to facilitate thymic development of IL-17A-secreting γδ T cells. Sci. Signal. 14, eabc5884 (2021).

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