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セストリンによるTORC1の制御:セストリンはロイシンセンサーか?

Sestrin regulation of TORC1: Is Sestrin a leucine sensor?

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Sci. Signal. 07 Jun 2016:
Vol. 9, Issue 431, pp. re5
DOI: 10.1126/scisignal.aaf2885

Jun Hee Lee1, Uhn-Soo Cho2, and Michael Karin3,* 

1 Department of Molecular & Integrative Physiology, University of Michigan, Ann Arbor, MI 48109, USA.
2 Department of Biological Chemistry, University of Michigan, Ann Arbor, MI 48109, USA.
3 Departments of Pharmacology and Pathology, University of California, San Diego, School of Medicine, La Jolla, CA 92093–0723, USA.

* Corresponding author. Email: karinoffice@ucsd.edu

要約  セストリンは、ラパマイシン標的複合体1(TORC1)シグナル伝達を阻害する高度に保存されたストレス誘導性タンパク質である。その転写誘導後、脊椎動物および無脊椎動物の両方のセストリンは、TORC1活性化の重要な阻害因子である結節性硬化症複合体(TSC)を活性化するアデノシン一リン酸(AMP)活性化プロテインキナーゼ(AMPK)を活性化する。しかしながら、セストリンの過剰発現は、時にはAMPK欠損細胞においてでさえTORC1の阻害を誘導できる。この効果は、リソソームへのTORC1の輸送を制御すると想定されるTORC1調節GATOR2タンパク質複合体へのセストリンの結合能に起因する。GATOR2へのセストリンの結合がどのように調節されているか、また、それがTORC1阻害にどのように寄与するかは不明である。新たな知見は、アミノ酸ロイシンがGATOR2とSestrin2の結合を特異的に阻害することを示唆し、ロイシンおよび関連アミノ酸がいかにTORC1の活性を刺激するかを説明している。われわれは、これらの知見が、既にショウジョウバエや哺乳動物で行われた遺伝学的研究からセストリンによるTORC1阻害についてすでに学んだ内容と合致するかどうか、また、いかに適合するかについて議論する。

Citation: J. H. Lee, U.-S. Cho, M. Karin, Sestrin regulation of TORC1: Is Sestrin a leucine sensor? Sci. Signal. 9, re5 (2016).

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