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PLIF:タンパク質‐脂質相互作用を検出および定量評価する迅速かつ正確な方法

PLIF: A rapid, accurate method to detect and quantitatively assess protein-lipid interactions

Research Resources

Sci. Signal. 29 Mar 2016:
Vol. 9, Issue 421, pp. rs2
DOI: 10.1126/scisignal.aad4337

Laurie Ceccato1, Gaëtan Chicanne1, Virginie Nahoum2,3, Véronique Pons1, Bernard Payrastre1,4, Frédérique Gaits-Iacovoni1, and Julien Viaud1,*

1 INSERM, U1048 and Université Toulouse 3, I2MC, Avenue Jean Poulhès BP84225, 31432 Toulouse Cedex 04, France.
2 CNRS, Institut de Pharmacologie et de Biologie Structurale (IPBS), 31000 Toulouse, France.
3 Université de Toulouse, UPS (Université Paul Sabatier), IPBS, 31000 Toulouse, France.
4 CHU (Centre Hospitalier Universitaire) de Toulouse, Laboratoire d’Hématologie, 31059 Toulouse Cedex 03, France.

* Corresponding author. Email: julien.viaud@inserm.fr

要約  ホスホイノシチドは、リン酸化イノシトール頭部基と様々な細胞質タンパク質の特定ドメイン間の相互作用を介して幅広い細胞および生理学的プロセスにおいてシグナル伝達を調節する細胞リン脂質の一種である。これらの脂質はまた、膜貫通タンパク質の活性に影響を及ぼす。異常なホスホイノシチドシグナル伝達は、がん、肥満および糖尿病を含む多くの疾患と関連している。従って、ホスホイノシチド結合パートナーおよびその特異性を定義する様相を明らかにすることは薬剤開発につながる。しかしながら、現在の手法は、多くの研究室にとって時間とコストがかかるか、技術的に困難で取り組みがたい。われわれは、蛍光標識したリポソームおよびタグ付きテザータンパク質あるいはペプチドを用いて、膜環境において特定のホスホイノシチドに対するタンパク質ドメインの特異性を迅速かつ信頼性の高く決定可能なPLIF(蛍光によるタンパク質‐脂質相互作用)と呼ばれる方法を開発した。われわれは、様々なタンパク質について既知のホスホイノシチド結合パートナーに対してPLIFを検証し、相対的親和性プロファイルを得た。さらに、ソーティングネキシン(SNX)ファミリーのPLIF分析は、他の方法を用いた解析から知られているSNXがホスファチジルイノシトール3リン酸(PtdIns3PまたはPI3P)に最も強く結合することだけでなく、これまでに他の技術を用いては検出されなかったSNXが他のホスホイノシチドと相互作用することも明らかにした。異なるホスホイノシチドパートナー、比較的弱い結合親和性を有するものでも、小胞輸送およびタンパク質選別におけるSNXの多様な機能を説明しうる。PLIFは、高感度、半定量的で、かつハイスループットな方法で行われるため、高度に特異的なタンパク質‐脂質相互作用阻害剤のスクリーニングに利用可能である。

Citation: L. Ceccato, G. Chicanne, V. Nahoum, V. Pons, B. Payrastre, F. Gaits-Iacovoni, J. Viaud, PLIF: A rapid, accurate method to detect and quantitatively assess protein-lipid interactions. Sci. Signal. 9, rs2 (2016).

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