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フェノバルビタールは上皮成長因子受容体シグナルの抑制により構成的活性化アンドロスタン受容体(CAR)を間接的に活性化する

RESEARCH ARTICLES
Phenobarbital Indirectly Activates the Constitutive Active Androstane Receptor (CAR) by Inhibition of Epidermal Growth Factor Receptor Signaling

Research Article

Sci. Signal., 7 May 2013
Vol. 6, Issue 274, p. ra31
[DOI: 10.1126/scisignal.2003705]

Shingo Mutoh1, Mack Sobhany1, Rick Moore1, Lalith Perera2, Lee Pedersen2,3, Tatsuya Sueyoshi1, and Masahiko Negishi1*

1 Pharmacogenetics Section, Laboratory of Reproductive and Developmental Toxicology, National Institute of Environmental Health Sciences, National Institutes of Health, Research Triangle Park, NC 27709, USA.
2 Laboratory of Structural Biology, National Institute of Environmental Health Sciences, National Institutes of Health, Research Triangle Park, NC 27709, USA.
3 Department of Chemistry, University of North Carolina, Chapel Hill, NC 27599, USA.

* Corresponding author. E-mail: negishi@niehs.nih.gov

要約:フェノバルビタールは中枢神経系の抑制剤であり、肝臓における薬およびエネルギーの代謝と細胞増殖(と細胞死)を促進する核内受容体である構成的活性化アンドロスタン受容体(CAR)を間接的に活性化する。われわれは、フェノバルビタールが上皮成長因子受容体(EGFR)シグナル伝達を抑制することによりCARを活性化することを見いだした。フェノバルビタールはEGFRに結合し、EGFとの結合を強力に阻害することで、EGFRの活性化を妨げる。このEGFRシグナルの抑制は、活性化Cキナーゼ受容体1(RACK1)のTyr52における脱リン酸化を誘導し、その後タンパク質ホスファターゼ2Aの触媒コアサブユニットによるCARのThr38における脱リン酸化を促進した。これらの発見は、フェノバルビタールにより誘導されるCARの脱リン酸化および活性化の機構は、EGFRとの直接相互作用によるEGFRの阻害によってなされることを示した。

S. Mutoh, M. Sobhany, R. Moore, L. Perera, L. Pedersen, T. Sueyoshi, M. Negishi, Phenobarbital Indirectly Activates the Constitutive Active Androstane Receptor (CAR) by Inhibition of Epidermal Growth Factor Receptor Signaling. Sci. Signal. 6, ra31 (2013).

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